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サボイアS.21Fを作る [1/72サボイアS.21F]

ふう、あぶないあぶない…。いきなり開店休業になるとこでした…。

唐突に始めます。作るのはファインモールドの1/72サボイアS.21Fです。
映画「紅の豚」のあの赤い戦闘艇ですね。資料として「飛行艇時代」も用意しました。

いきなり架空機って…、スケールモデル中心なんじゃないの?

…うん、ごめん…。
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実はもうここまでできてます [1/72サボイアS.21F]

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実はこれ2年ほど前から寝かせてある積みプラなのです。
塗装で悩んでいるうちに手が止まってしまい、そのまま積みっぱなしにしていたのですが
がんばって仕上げていきます。


塗装の下準備 [1/72サボイアS.21F]

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このキットの成形色は赤ですが、上からそのまま塗装すると光を当てたとき透けてしまいます。
そこで塗装前にプライマーによる下地処理をします。

2年前に塗装した時のことです。グレーのプライマーの上から赤をスプレーしたところ
暗く沈んだ赤色になってしまいました。
それはそれでなかなか良かったのですが、やっぱり何かが違う…。
映画の中でカーチスが撃墜したサボイアの破片を拾って
「この軽薄な赤!!」と喜ぶシーンが頭の中でよみがえります。
そう!もっと明るい赤でないと!

そこで今回は白のプライマーを使用します。ここから塗装すればきっと明るい赤になるハズです。

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ぶしゅ〜
モールドがダルくならないように注意しながらサフを吹いていきます。地道な作業です。
すでにコックピットの工作は終わってますので中に入らないようにマスキングをしています。

コックピット内部 [1/72サボイアS.21F]

2年前の制作時の写真が出てきたのでコクピット内部の様子をアップします。

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ポルコです。面相筆でちまちま塗ってます。これと操縦桿は最後に取り付ける予定です。

SONY - CYBERSHOT U - 2006-09-01 19-11-13 1.jpg

サボイアは木製モノコックボディです。
どうやったら木製っぽい感じが出せるだろう?と考えた結果、以下のようなやり方を試してみました。

1) うすいベージュっぽい色(VANはセイルカラーを使いました)
  をエアブラシで吹いて全体を白木のような色にする。
2) 乾燥後、茶色の色鉛筆で木目をさっと書き込む。その上からアクリルシンナーで軽くなでると
  少し色鉛筆が溶けてなじんだ感じになる。
3) 乾燥後、クリアオレンジ、クリアレッド、スモークを調合して「ニス」を作り
  調子を見ながら何度かに分けて吹き付ける。
4) 薄めたレッドブラウン(エナメル塗料)で軽く墨入れする。

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これでなかなかいい感じ出せたと思います。

制作再開! [1/72サボイアS.21F]

雪風に集中していてすっかり後回しになってしまいました。
サボイア制作再開です!

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サーフェイサーをちまちま吹いていたらちょっと塗膜が厚くなってしまいました。
むー大丈夫でしょうか?
あとなんだか表面がなんだか梨地のようになってしまったので
塗装前に#2000の耐水ペーパーで水研ぎしてならしました。
画像は主翼翼端と垂直尾翼にラッカースプレーで白を吹いたところです。
…よくわかりませんね…。

塗装中 [1/72サボイアS.21F]

タミヤのスプレー、TS-8イタリアンレッドを吹いていみました。
下地が白いので発色が良いです。まさに軽薄な赤です。
思った通りの色が出るとうれしいですね。
まだ1度吹いただけなのでムラがあります。
この後さらに1−2回重ね吹きしていきます。

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軽薄な赤、塗装完了 [1/72サボイアS.21F]

やっと赤の塗装が終わりました。ツヤツヤしていい感じです。
ミリタリー物ばかりだとつや消し塗装が多いので
こういうのを見るとなんだかテンションがあがります!!
ライトが当たってつやつや反射する光を見るとニヤけてしまいます。(きもちわるい)

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あんまりスプレーを使っての塗装はやったことがないので
おっかなびっくりでチマチマ吹いてたらちょっと塗膜が厚くなってしまいました。
おまけに途中で塗料が切れちゃうし…。思ったよりも時間がかかってしまいました。
もっと練習が必要なようです。

コックピットのマスキングをはがします。中はこんな感じです。(2年前の工作ですが…)

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メーター類は1枚のデカールになってますが、メーター一つ一つを切り出して貼ってます。

さらに白の部分のマスキングをはがしてみます。あああ…

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赤が白い部分まで染み込んでます。
そういえば染み止めやってなかったですね…。どうやってリカバーしようかな…。

塗装のリカバー [1/72サボイアS.21F]

制作再開です!!(2回目)
このサボイアは本ブログの最初のコンテンツだったはずです。
それが雪風、カウペンスに抜かれてしまうとは…。むむむ、これはいけません。

もう他のキットに浮気せず、完成までこれに専念することにしましょう!
せっかくここまで作ったのです。完成は目の前です!
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前回(だいぶ前ですが)の赤が染み出た部分を1200番→2000番の耐水ペーパーで
下の白を削りすぎないよう注意しながら少しずつ削りました。
まだ少し赤が残っている段階でタミヤのコンパウンド(粗目)に切り替え
様子を見ながら慎重に研いでいき、染み出し部分の除去に成功しました。
前の方に染みだし部分が少し残っていますが、上から緑色を塗装するので問題ありません。
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もう1点。左翼翼端裏の塗装が一部荒れていたのでタッチアップすることにします。
耐水ペーパーで下地をならします。塗装に使ったスプレーを紙コップの中に向けて吹き、
塗料を取り出します。これで筆塗りしていくわけです。
しかしここでトラブル発生です。

膜厚を一気に稼ごうとぽってりと厚塗りしたところ、
シンナーが下地を浸食し始め、下塗りの白が塗膜表面に沸き出してしまいました。
乾くのを待ち、塗装を削って一からやり直しです。

今度は下地を浸食しないよう塗膜を薄く塗って乾燥させ、
それを繰り返し塗り重ねていくことにしました。今度はうまくいきました。
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このあと耐水ペーパーとコンパウンドで磨き出せばきれいになるはずです。
塗装は難しいですね。

今日はここまでです。

塗装の研ぎ出し [1/72サボイアS.21F]

主翼と胴体の研ぎ出しを行いました。
タミヤのコンパウンド(粗目)で全体を研ぎ、仕上げとして
むかーし車磨き用に買った液体コンパウンドを仕上げ用に使いました。
ラッカー塗料はかなり塗膜が強く、厚塗りしたこともあってか、
かなりガシガシ磨いても大丈夫でした。
ただし平面のみで、凸部やモールドの角などは早く削れて下地が出てしまいますので
注意が必要です。
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つやつやです。
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前回のタッチアップ部分です。こんな感じになりました。
わずかに色が違ってしまいましたが、これで良しとします。
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次は船底の塗装に移ります。

底面の塗装 [1/72サボイアS.21F]

飛行艇の底面の塗装に移ります。

アニメを見ると船底はアイボリー系1色で表現されています。
原作本を読んでみてもそれが塗装であったのか
それともニス仕上げだったのかいまいち確認できません。

本機は架空機ですが、デザインの元になった飛行艇があります。
マッキM.33という飛行艇です。しかしこれは金属製の船体で
全体は銀色で船底は黒色だったようです。

資料本にイタリア軍事航空史博物館に木製モノコックボディの
写真が数枚載っていますが、白黒のうえ肝心の底面が写っていないため
どうなっているのかわかりません。
オーストリア=ハンガリー帝国海軍の飛行艇ローナーT1の写真がカラーで載ってます。
これは船底は塗装されており、船体の上半分及び翼端フロートはニス仕上げになってます。
うーん…。

ここはVANの独断と偏見により木目を生かしたニス仕上げにすることにします。
その方が「木でできている>軽い>なんか飛びそう!」
というイメージがよく伝わると思うのです。

さて前置きが長くなってしまいました。制作に移ります。
マスキングした後、クレオスH85セールカラーを吹きます。
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乾燥させたあと色鉛筆で木目を書き込んでいきます。黄土色と茶色を使います。
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まず黄土色を力を入れずにスッスッと滑らせるように全体に書いていきます。
力を入れすぎると下地の塗装が削れてしまいます。
下の画像の右半分が黄土色を書き込んだところです。
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次に茶色をまばらに書いていきます。
そのあとアクリルシンナーを筆に湿らせ、木目にそって表面をなでていきます。
すると色鉛筆が下地に馴染んできます。筆につけるシンナーはごく少量で
ドライブラシのような感覚でささっとやるのがいいようです。
シンナーをつけすぎると全部溶けてしまいますので注意です。
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クリア塗料で「ニス」を作ります。
X-19スモーク、X-26クリヤーオレンジ、X-27クリヤーレッドを5:3:1くらいの割合で
混合しました。だいたい目分量です。調合後、シンナーで少し薄めておきます。
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ニスを船底に吹き付けていきます。クリア塗料は乾燥するにつれて色が濃くなっていくようです。
まずは薄く吹き付けて乾燥させ、色の調子を見ながら吹き付けていきます。
ニスは多少ムラがある方が木の感じが出ると思います。
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マスキングをはがします。こんな感じになりました。
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塗装とトラブル [1/72サボイアS.21F]

ちょこちょこと塗装を行いました。
緑の部分の塗装です。

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調合皿に緑と黄色を混ぜて黄緑を作ります。
皿の中ではけっこう明るい黄緑を作ったつもりでしたが
いざ塗ってみると暗く沈んだ感じになってしまいました。
隣の赤の補色効果でしょうか。

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トラブルが2件発生しました。
緑を塗るためのマスキングをはがすと赤の塗装表面に白い点が…。
最初ゴミかと思いましたが、拭いてもとれないのでルーペで見てみると
塗装が剥離しています。せっかくきれいに磨いたのにー!
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もう1件。ほぼ完成したエンジンにプロペラを付けてみたくなり
ポリキャップ部にプロペラを押し込んでみました。
ふむふむこんなもんか…。よし、抜こう。

グイグイ…、なんだか固いな…、グイグイ…  ポキ!!

あーーーーーーー!!折れちゃった!!

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どーしよーー!! <以下次号>

トラブル(妥協編) [1/72サボイアS.21F]

あ〜、テンション下がった〜。
(VANの気持ちを代弁するアシスタントのナナちゃん)
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などとは言っていられませんっ!!なんとか完成させるのです!!

本当のところ、タイトルは華麗に「解決編」としたかったのですが
いい解決方法が見つからず、「妥協編」です。とほほ…。

主翼の塗装剥離は水性アクリル塗料の赤でタッチアップ後
コンパウンドで研ぎ出しを行いました。
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水性アクリル塗料の方が柔らかいので先に削れるはず、と思ったのですが
思ったほど削れませんでした。
あまりやりすぎるとラッカー塗料の塗膜が薄くなってしまいますので
少し凹凸が目立ちますがここでやめておきます。
そのままにしておくよりマシ、といった程度ですね。

プロペラ軸の破損はもうどうしようもありません。
そのまま接着しました。よってプロペラは回りません…。
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このブログでは製作中に発生した失敗もできるだけ掲載していこうと思います。
自分に対する備忘録という意味と、読者の皆様には同じ失敗をしないよう
注意を喚起する意味があるためです。
まあ、こんな失敗は自分しかしないと思いますが。

そのほかの工作です。風防の透明パーツが厚くイマイチな感じだったので
0.2ミリプラ板とのばしランナーで作り直しました。
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船体に尾翼ほか小物を取付けました。
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次回、感動の最終回!?

さくらんぼの実る頃 [1/72サボイアS.21F]

いよいよ最終回です。
本体に主翼、エンジン、フロートを取付けました。

思い返してみるとキットを買ったのが2005年の年末。
制作に着手したのが2006年中頃。
途中長いこと放置してしまい、結局3年近くかかってしまいました。
しかしブログの力を借りて、今ここに完成です!!

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垂直尾翼のマークはジェノバ市の市章です。

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裏面はこんな感じです。0.3ミリ真鍮線でフロートの支持ワイヤーを作りました。

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プロペラにも木目を入れましたが、あんまり目立ちませんでした…。


カーチスとの戦いの後、ポルコはファシズムが台頭するイタリアを離れ
自由フランス軍に合流し、大戦を戦い抜いた…。

そんな話をネットのどこかで見たような気がしました。
でもそんな話資料本にも載ってないし、私の見間違いだったんでしょうか。
それとも私の妄想の産物だったんでしょうか…。

映画ではカットになってしまった幻のラストシーンがあるそうです。
時は現代。ターボプロップエンジンに二重反転プロペラを付けた
紅い戦闘艇がジェット旅客機を追い抜いてゆく。
ポルコは今もどこかの空を飛び回っているのだ…。

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今宵はイタリア産のワインを開けて完成を祝いましょう。
遠きアドリア海に思いを馳せながら…。(行ったことないけど)

Quand nous en serons au temps des cerises
Et gai rossignol et merle moqueur
Seront tous en fête 
〜♪

サボイアS.21Fを作る 完


ファインモールド 紅の豚 サボイアS.21F 後期型 ポルコ立像付 FJ3 1/72スケール プラモデル

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