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戦艦三笠を作る! [1/700三笠]

戦艦三笠を作ります!
今秋に、NHKでドラマスペシャル「坂の上の雲」が放映されます。
それに乗っかって…、というわけではないですが、前から作ってみたかった艦です。
入手したのは今年の7月頃です。模型店に1個だけ置いてあるのを発見。
以前から欲しいなーと思っていたので、見た瞬間にゲットしました。
よく考えたら、いままで「戦艦」というカテゴリーの艦を作ったことがなかったので、
「はじめて作る戦艦」としてふさわしいチョイスです。(と勝手に自分で思っています)

キットはフォーサイトのシールズモデルで、スケールは1/700です。
エッチングパーツは、ピットロードの、戦艦三笠&出雲・橋立・厳島用(PE-124)を、
主に使用します。これで日本海海戦時の仕様を作りたいと思います。
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主なパーツを仮組みしてみます。なかなかモールドも細かいです。
ウォーターラインなので、特徴的なラム(衝角)が見えないのがちょっと残念です。
この状態で、どこをどういじろうか考えます。
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陽炎型駆逐艦と比べるとこんな感じです。意外と小さいですね。
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とりあえず、船体のバリをとって、舷窓を0.5ミリピンバイスで彫り込みました。
時季的に、おそらくこれが年内最後の完成品になる予定です。



1/700 日本海軍戦艦 三笠

1/700 日本海軍戦艦 三笠

  • 出版社/メーカー: シールズモデルズ
  • メディア: おもちゃ&ホビー




資料をあつめる [1/700三笠]

三笠は日本で唯一現存する戦艦です。
製作する上で、第1級の資料となるこれを見ない手はありません。

というわけで、昨日戦艦三笠を見に横須賀へ行ってきました。
今まで横須賀には、遊びや仕事で、何度となく来たことはあるのですが、
恥ずかしながら、三笠はまだ見たことがありませんでした。

最寄りの駅は、京急横須賀中央駅です。
横須賀中央駅には思い出があります。
数年前に仕事で来た時のこと、駅に降りて、改札の前を歩いていると
なぜか足下にバナナの皮が落ちており、滑って転びそうになるという
レアかつベタな経験をしたのです。普通落ちてますかね。バナナの皮。
漫画ではよく見るシチュエーションかもしれませんが、
実際に体験したのは人生の中ではじめてでした。
あまりにベタすぎるので、何かのドッキリではないかと周囲をうかがったくらいです。
まあ、どうでもいい話なんですけどね。

そんなことを思い出しながら、駅を降りて歩くこと15分。三笠公園に到着しました。
東郷元帥像がお出迎えです。
生憎の曇り空です。金曜の予報では晴れそうだったのに!
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まず、外観を調べます。船体は鋲接構造ですが、あまり鋲頭が目立ちませんね。
鋼板表面と面一(つらいち)になっているようです。
舷側にそって幅の狭いガングウェイが通っているはずなんですが、溶断されています。
右舷側には最近取付けたらしいものがありました。
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宮崎駿の「風立ちぬ」のなかに、沈頭鋲の話が出てきますが、
あんな感じなんでしょうか。
船は鋼板が厚いので、鋼板を重ねて穴を開けて、そこに座グリをつけて、
平頭のリベットを差し込んで、裏側からガンガン叩く感じなんじゃないかと想像します。
造船技術も鋲接工法も詳しくないのでよくわかりませんが。

補修した後がけっこうあります。黄海海戦、日本海海戦、さらには佐世保湾内で爆沈と、
何度となく損傷している艦です。どれがいつのものかはわかりません。
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中に入ります。見学料は大人500円です。
戦後、アメリカ軍に接収され、主砲、副砲、煙突、マスト、キセル型通風筒などが
取り外されてしまっているので、今あるそれらのものは、戦後作られたレプリカです。
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木甲板もほぼすべて取り替えられてます。
後部艦橋基部の左舷側通路の床面部分だけは当時のままだそうです。
戦後張り替えられたものより、幅が広いです。
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トイレ跡。床面がモダンなタイル張りになっています。さすがイギリス製です。
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スカッパー。残飯捨てシューターです。これが舷側の四角い樋に通じるわけです。
変なとこばっかり目がいきます。
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前部艦橋。水密区画以外の扉は木製だったようです。
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前部露天艦橋。床面には日本海海戦時の幕僚の立ち位置がバミってあります。(笑)
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測距儀。日本海海戦時これが付いていたわけではありません。
防衛庁の備品だったみたいです。銘板がかすれて良く見えません。
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後部艦橋廻り。海図室のあるステージ部分の両舷ウィングが拡張されています。
日本海海戦時はもっと狭かったはず。
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ラジアルボートダビットは、ほとんど取り外されて右舷側に2組だけです。
しかし舷側に基部の跡が残っており、設置位置が想像できます。
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後部甲板。模型ではただの丸や四角のモールドですが、
実物を見ると、それらが途端に意味を持つようになります。
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艦尾に位置する司令長官公室。豪華な調度品が帆船時代の名残を感じさせます。
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艦尾のスタンウォークは床面が木製でした。
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ここでは省略しますが、艦内にもたくさんの資料があり、
じっくり見ると1日ぐらいはつぶれるでしょう。

他にもたくさん写真を撮ってきたので、製作の資料として生かしたいと思います。
この後、ヴェルニー公園まで歩いて、軍港クルーズに乗ろうと思っていたのですが、
雨が降り出したので、やめて帰路につきました。

船体のディティールアップ [1/700三笠]

現物を参考にしているだけに、キットのモールドはとても細かくできています。
しかし、1カ所だけ、外観上大きく異なる部分があります。アンカーの部分です。
詳しい名称は知らないのですが、アンカーのベルマウス(?)の部分です。
キットでは単純な円形ですが、実物は楕円形で、斜め下方に伸びています。
この部分を実物に近づけてみたいと思います。
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楕円形のモールドをどのように作ろうか考えました。
最初は、銅線を楕円形に加工して取付けたらどうか、と考えましたが、
きれいな楕円形に加工できる気がしません。
プラ素材で楕円形の輪を加工するのも難しそうです。
そこで、楕円形に加工したプラ板を接着したあと、斜めに開口したらどうかと考えました。

いきなり本番で失敗すると怖いので、まずはプラ板で試してみます。
お!なかなかよさげです。これでいってみます。
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では、本番です。まず、モールドを削り取ります。
アンカーチェーンも金属のものに置き換えるので、いっしょに削ります。
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0.3ミリプラ板を、3ミリ径ポンチで打ち抜き、側面を削って、
楕円のプレートを3枚作ります。
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流し込み接着剤を使って、アンカーの部分に接着します。
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乾燥後、まず垂直に1.0ミリピンバイスで垂直に開口し、丸棒ヤスリを使って、
斜め下方向に穴を拡張していくように削っていきました。いいかんじになりました。
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その他の部分です。
1905年(明治38年)2月初旬に撮影された写真に、
舷側にスカッパーらしい物が複数見られたので、プラストライプを使って追加しました
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艦尾スタンウォークへの水密扉をエッチングに置き換え。
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上甲板は、ガイドモールド、アンカーチェーンのモールドを削り取りました。
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上甲板の塗装 [1/700三笠]

船体を組上げ、上甲板を塗装しました。

上甲板を取付ける前に、内側を塗装します。
当初舷外色は、組立て説明書の指示どおり、クレオスH83 軍艦色(2)を使ってみましたが、
何とも暗いグレーで、せっかくの精密なモールドが目立たなくなりそうだったので、
若干明るめの、タミヤXF-54 ダークシーグレイを使用することにしました。
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内側に15.2cm単装砲を接着した後、上甲板を取付けます。
単装砲は、角度・方向をきちんと合わせて、
上甲板接着後に外れたりしない様、しっかりと接着しておきます。
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上甲板の塗装です。タミヤXF-60 ダークイエローを全体に吹いて、
そのままだと黄色味が強いので、上からクレオスH66 サンディブラウンを、
下地が透けるように、若干濃淡が出るように吹きました。
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乾燥後、エナメルのXF-64レッドブラウンと、XF-59デザートイエローを調色し、
シンナーで薄め、甲板上に墨入れをしました。
これもランダムに濃淡が出るように、少しずつ、色を重ねていきます。
これでおしまい!
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最近は、木板1枚1枚を塗り分けるのがはやっているみたいですね。
実は、VANも途中までやってみたのですが、
すぐに自分の技量が足りないことがわかったので、早々に断念しました。

木甲板の色については、個人の好みがいろいろと出てくる部分だと思います。
VANとしては、デッキタンなどの既製色では薄すぎると感じており、
チーク材の色も考慮して、もう少し濃い感じの色にしてみました。
また、実物の三笠の甲板色とも大きく違いますが、
板を貼って、野ざらしのままになっている甲板と、
水兵が毎日のようにデッキブラシとソーフで磨き上げている甲板では、
色が違うと思うのです。
いや、実際に磨き上げられた甲板が、どんな色をしているのか
見たことないのでわからないんですけどね。

以上、言い訳でした。

失敗 [1/700三笠]

カラン… カラカラ 「!?」
偉そうに言っておいて、このざま…。しくしく。
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ゴリゴリ… パカッ
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救出成功。
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なんとか復旧完了。
フルハルモデルでなく、ウォーターラインで本当に良かった…。
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マスキング [1/700三笠]

週後半はマスキング作業で終わりました。
憂鬱な作業ですが、いやだなあ、めんどくさいなあ、と考えていても
作業が進むわけではありません。
ここは感情のスイッチをOFFにして、黙々とやるしかありません。
このスキルは、仕事や実生活でも応用でき、
これを身につけると、人生が2割増で楽しくなります。
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今回はこれだけです。

手摺の取付け 外舷塗装 [1/700三笠]

上甲板をマスキングした後、舷側にエッチング手摺を取付け、
船体をXF-54ダークシーグレイで塗装しました。
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手摺はピットロードのエッチング手摺は使用せず、
ライオンロアのエッチング手摺(LE700023)を使用しました。
時間をかけてきっちりマスキングをしたので、
剥がした後のタッチアップはほとんど必要ありませんでした。

実物をリサーチした結果、上甲板に前部艦橋基部、後部艦橋基部付近に、
それぞれ2カ所ずつ中甲板に降りるハッチを追加しました。
上甲板の副砲付近の床面に見られる丸いモールドは
マンホール(ハンドホール?)なので、グレーで塗り分けました。
どちらも完成後はほとんど見えません!

ボート甲板下の砲室内は白く塗りました。完成後はほとんd(ry
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喫水線以下はハルレッドで塗装しました。
なぜか赤くない印象の方が強いので、ちょっと違った感じがします。
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アンカーチェーンの取付け [1/700三笠]

アンカーチェーンの取付を行いました。
チェーンはフラグシップの超極細チェーン(金)0.9mm×1.3mm×φ0.2mm
を使用しました。後で知ったのですが、このチェーンは金、銀、黒の3色が
あるそうですので、入手できるなら黒を使用した方が良さそうです。

先端に銅線をねじって取付けて接着剤ののりしろにします。
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固定は瞬間接着剤で行いました。チェーンはやや大きくオーバースケール気味です。
それゆえ、キャプスタンの頭が高めになってしまいました。
側面はこんな感じです。
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錨鎖甲板はこんな感じ。
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上甲板に副砲、補助砲を取付けました。
副砲4カ所は取付け角度に制限あるので、よく擦り合わせを行い、固定します。
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固定後、ボート甲板を取付けました。
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30.5cm連装砲です。先端を0.5mm、0.6mmピンバイスで開口しました。
はじめてやってみましたが、慎重にやれば大丈夫でした。
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艦橋の制作 [1/700三笠]

主砲部分のパーツ分割線を、のばしランナーとパテで埋めました。
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艦橋の制作です。
前後艦橋基部です。司令塔のスリットは黒色のデカールを使用しました。
画像には写っていませんが、床面は板張りだったようなので、
デッキタン色に塗装しています。
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フライングデッキ部。支柱はエッチングパーツです。プラパーツにぴったり合います。
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羅針艦橋及び海図室は、エッチングパーツに置き換えました。
海図室の天板は、艦尾側に大きく張り出しているので、
日本海海戦時はニッパーでカットして小さくする必要があります。
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これらを取付け、のばしランナーの支柱を追加しました。
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だんだん形になってきました。

通風筒・煙突の制作 (1) [1/700三笠]

通風筒と煙突の制作に移ります。

通風筒のキットパーツは全てキセル型になっていますが、
日本海海戦時では、艦尾側4本を除いて頭頂部に十字型の仕切りのついた物に
なっています。1905年(明治38年)2月初旬に撮られた画像でも確認できます。

キットパーツのキセル型の部分をカットして、プラ板を2ミリ径のポンチで打ち抜いて
作った仕切り板を取付けました。疲れました…。
キセル型通風筒の開口部は、削って薄くしてあります。
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煙突です。ジャッキステーとファンネルキャップのモールドを全て削り取りました。
1/350のキットを見ると、煙突の内側は小さな穴が8つ空いてるようなので、
プラ板で再現。ただし、さすがに小さすぎて8つは開けられませんでしたので、
半分の4つだけ開口しました。
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第1煙突にある点検ステージは、キットパーツをテンプレートにして
汎用メッシュを切り出しました。
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0.2ミリ銅線を0.5ミリ洋白線に巻き付けて、小煙突の振れ止め金具を作ります。
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0.5ミリピンバイスで煙突に開口し、そこに振れ止め金具を植え込みました。
1/350モデルを参考に、第2煙突艦尾側の小煙突は2本にしました。
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とりあえず今回はここまで。

通風筒・煙突の制作 (2) [1/700三笠]

煙突の続きです。

ファンネルキャップを0.1ミリ銅線で作りました。
0.5ミリ洋白線を通して小煙突に、0.3ミリ真鍮線を蒸気捨て管(?)として取付けました。
点検ステージに手摺を取付けました。
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グレー塗装後、ファンネルキャップ部を黒で塗装。まわりを煤けた感じにしました。
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煙突、通風筒、その他ラッタル等を取付けました。
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いっきに情報量が増えました。

艦橋の制作(2)その他 [1/700三笠]

はー、あっというまに12月ですね。
工程のキリのいいところで更新しようと思っているのですが、
どの工程も中途半端になってしまって、とっちらかった状態です。

現在、艦橋部分のマントレットの製作を進めています。
どのような工法でいこうか悩んだ末に、マントレットをある程度組立ててから、
内側に手摺を接着して、取付けることにしました。
慎重に原寸を採り、マントレットを組立てます。
これを塗装して、内側にエッチング手摺を取付けます。
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まだ途中ですが結果を言うと、垂直水平を出すのが非常に難しく、
あまりお勧めできない工法です…。
なんとかここまで持ってきましたが、ところどころビミョーに傾いてます。
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後部露天艦橋のマントレットと干渉して後檣が直立しません。
ここはやり直しです。事前にきちんと擦り合わせをしないとこうなります。
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その他の部分です。
艦尾スタンウォークの床面を、プラパーツをテンプレートにして
汎用メッシュから切り出しました。
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塗装後に取付け。のばしランナーの支柱を取付けました。
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前回でキセル型通風筒を取付けたのですが、その間に42ftランチを
取付けようとしたところ入りませんでした。
一旦通風筒をはずしてランチ取付後に復旧しましたが、この部分はかなり寸法が
シビアになっている様です。
あまり通風筒を外側に開きすぎると、56ft水雷艇に干渉するので、
あらかじめよく擦り合わせをした方が良い様です。
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とりあえずここまでです。

艦橋の制作(3) [1/700三笠]

いよいよ「坂の上の雲」が始まりましたね。先週からですけど。
NHKの放送スケジュールを見たら、日本海海戦はなんと2011年放送予定だそうで。
ちょっと早まっちゃったかも!?

戦艦三笠は露天艦橋部のディティールアップを行いました。
測距儀、羅針儀はパーツを使わずにのばしランナー等で作り直しました。
左から、作り直した羅針儀、同じく作り直した測距儀、キットパーツの測距儀です。
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キットパーツにセマホア式信号機というパーツがあるのですが、
これが何なのかわからなかったので調べてみると、腕木式信号機という物だそうです。
手旗信号のように細い腕木を縦横斜めにして、
その組み合わせによって僚艦に信号を送る機器です。
腕木の組み合わせは、セマフォア(semaphore)式で行われるとのこと。
腕木の部分は、何色かわからなかったので、想像で白く塗ってみました。
後部艦橋フライングデッキの右舷側に取付けました。
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マントレットを全て付け終えて、露天艦橋に部品を取付けました。
エッチングパーツから、天蓋支柱のみ切り出して取付けました。
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これで艦橋部分はほぼ完成です。

マストの制作 [1/700三笠]

他の工程と平行して進めていたマストです。

前檣後檣の上部は長さが足りないので、キットパーツを切り離して
柱は0.5ミリ0.3ミリ真鍮線で作り直しました。
真鍮線同士の接続は瞬間接着剤で行いましたが、強度は今ひとつです。
できればハンダ付けしたいところです。
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上部横桁は0.2ミリ真鍮線、下部横桁は0.3ミリ真鍮線です。
フットロープはピットロード(ゴールドメダル)の軍艦一般装備(PE-01)を
使用しています。
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後檣は煤で黒くなった状態にしました。
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探照灯台にキャンバスを張って船体に取付けました。
前にも書きましたが、後檣の擦り合わせは十分にやっておいた方がいいです。
ちょっと取付けに苦労しました。
艦載艇も取付けました。
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後もう少しです。

ダビットの取付け、仕上げ [1/700三笠]

ダビットの取付け、および各所の仕上げを行いました。

ダビットは、円柱が先端にいくに従って次第に細くなっていく感じを出したかったので、
キットのパーツをペーパーがけして細くしてみました。
プーリーはピットロード(ゴールドメダル)の軍艦一般装備(PE-01)を使用しました。
デリックのプーリーも同様です。

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デリックは取付後、のばしランナーの張り線をしました。
なんか歪んでます。やっぱり張り線は難しいです。
舵柄信号標識板はファインモールドの
ラジアルボートダビット(小型艦用)(AM13)に付属の物を使用しました。
パーツは標識板前後のラインまで再現されてますが、
切断して標識板のみ使用しました。
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救命浮標は大戦中の紅白の模様ではないようです。
1905年(明治38年)2月初旬に撮影された画像を見てみると、
白黒なので階調しかわかりませんが、なにかしらの中間色だったように見えます。
青い海で目立たなくてはいけないので、やはりオレンジ色だったのではないかと思います。
また、浮標の上半分に3つの白い点が見えることから、
おそらく白抜きの文字で「さかみ」(右から左に読む)と書かれていたと思われます。
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(画像出典:Wikipedia - Japanese battleship Mikasa

船体は、ダークシーグレーではやはり少し明るめだったので、
エナメル塗料のジャーマングレーでウォッシングして全体のトーンを落としました。
コゲ茶系のエナメル塗料でウェザリングを少々行いました。
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次回で最終回です。

勝って兜の緒を締めよ [1/700三笠]

旭日旗!
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菊花紋章!
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そしてZ旗!
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以上を取付け、戦艦三笠、完成しました!


大日本帝国海軍 戦艦 三笠 明治38年5月 日本海海戦時
IJN BB MIKASA (may 1905)
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各部詳細
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艦首の菊花紋章はラーセナルのエッチングパーツを使用しました。
防錆効果を期待して取付後、表面にクリアを塗りました。
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艦尾スタンウォークにはネームプレートを作って取付けました。
エッチングパーツのフレームから真鍮板を切り出して、
グレーを塗装した後、ケガキ針で文字をスクラッチして金色の下地を出してみました。
あまり上手にできませんでした…。
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大きさはそれほどでもないですが、作りごたえのあるキットで、かなり楽しめました。
マストの張り線は、やろうかやるまいか最後まで悩みましたが、やらないことにしました。
マストの強度の問題と、技術的にまだ未熟であるためですが、
いずれは挑戦してみたいです。

反省点です。
1)前部及び後部艦橋の組立て手順をもう少し検討するべきだった。
   擦り合わせ、誤差の追い込みに苦労しました。
   結果として十分に追い込み切れてません。
   もう少し組立て手順に検討の余地があったと思います。
2)クロスツリーの形状が違う。
   気がついたのが、マストを船体に取付けた後だったので、修正しませんでしたが、
   クロスツリーの三角状の板の枚数が違いますね。本当は各マスト毎に6枚です。
   後檣の舵柄信号標識板の取付けてある三角板も斜め前方に張り出していますが、
   もっと両舷に開いた感じになってるはずです。
3)艦尾側ラジアルダビットについて。
   艦尾側舷側にあるラジアルダビット4組について、キットパーツを細く磨いて
   舷側に取付けましたが、なんとなくもっさりとした印象になってしまいました。  
   ここは0.3ミリ真鍮線等で作り直した方がすっきりとした感じになると思います。
4)通風筒基部の形状が違う。
   最新の考証だそうですが、上甲板から直立する通風筒基部のダクト断面は、
   丸ではなく四角だそうで、途中で角-丸レジューサーで変換され、
   なおかつ、大きく偏芯しているようです。
   この事実に接したのが、13日日曜で、すでにほぼ完成状態だったため
   手をつけていません。
   改造箇所が完成後にはほとんど見えなくなる位置にあるため、
   外観上それほど大きな変化は与えないと思いますが、
   当時の状態を完璧に再現したいという方には
   やってみる価値のある改造だと思います。

   
   

SONY - CYBERSHOT U - 2006-04-29 13-41-14.jpg

ドーリア式を模した柱を持つこの建物は、
広島県江田島の海上自衛隊第1術科学校内にある教育参考館です。
かつての海軍兵学校があった頃からあるこの建物には、
現在、特攻で命を落とした兵士の遺書や遺品、その他様々な戦史資料が納められています。
画像は2006年VANが見学に行った時のものです。

正面の入り口を入ると、赤い絨毯が敷かれた白亜の階段が奥へと続いており、
階段を昇り切ると、木製の両開きの扉に突き当たります。
この扉の奥に、英国海軍ネルソン提督、山本五十六元帥、そして東郷平八郎元帥
3人の遺髪が納められています。
扉には、日本海海戦の様子が片側4枚計8枚のレリーフになって刻み込まれています。
その一番右上のレリーフには、有名な「皇国の興廃此の一戦にあり各員一層奮励努力せよ」
の文字が刻まれています。
そして左上のレリーフにはこう刻まれています。

「勝って兜の緒を締めよ」

日本海海戦の勝利は多くの人々を歓喜させ、奮い立たせたことでしょう。
しかし、その後の日本の辿っていった道を振り返るとき、
VANは、この言葉こそ日本海海戦最大の戦訓だったのではないかと思うのです。


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戦艦三笠を作る ー完ー

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