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駆逐艦 睦月を作る [1/700睦月]

先々週あたりから休日にちょこちょこ大掃除を始めています。
年末に一気にやろうとするとどうしても終わらないので、今年は早めに始めました。
進捗率は今日で70%といったところです。
あと、年末年始はバタバタしないでゆっくり模型を作りたい、という考えもあります。

年またぎになりますが、駆逐艦睦月を作ってみたいと思います。
以前から大戦中よりも少し古めの艦艇を作ってみたいなーと思っており、
模型店をふらついていると、棚の中からどうにも買ってもらえそうもない
禍々しいオーラを放っているキットが…。
大日本帝国海軍艦艇らしからぬアヴァンギャルドで近代抽象絵画のような
欺瞞塗装に頭クラクラです。
この珍妙な塗装を再現してみたくなりキットを購入しました。
エッチングパーツも付属しているのでお得感大です。

DSC02819.JPG


ピットロード 1/700 日本海軍 睦月型駆逐艦 睦月 フルハル付

ピットロード 1/700 日本海軍 睦月型駆逐艦 睦月 フルハル付

  • 出版社/メーカー: ピットロード(PIT-ROAD)
  • メディア: おもちゃ&ホビー





ピットロード 1/700 日本海軍 駆逐艦 睦月/神風/峯風型用 エッチングパーツ PE161

ピットロード 1/700 日本海軍 駆逐艦 睦月/神風/峯風型用 エッチングパーツ PE161

  • 出版社/メーカー: ピットロード(PIT-ROAD)
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船体の工作(1) [1/700睦月]

去る25日に政府の来年度予算案が決定しまして、
このままいけば年度末までに国会を通過するでしょう。
防衛費については、防衛省の概算要求に上がっていたひゅうが型に続く
全通甲板を持つ22DDH建造費がそのまま通ったのは少し驚きました。
政権交代して防衛大綱の見直しなどがあったので、最悪建造計画の見直し、
良くても来年度以降に調達延期になるのではないかと思っていました。


さて、睦月の制作に移ります。
キットの船体は、甲板上の細かいモールド、大きく広がった艦首のフレアなど
睦月型の特徴を良くとらえていると思います。
ただ、右舷艦尾側舷側の丸窓の位置が、左舷側よりも低い位置にモールドされており
ちぐはぐになっているので、ここは修正する必要があります。
他の丸窓も0.5ミリピンバイスで深く彫り込みました。
パーツ接合部、ヒケの部分はパテを盛り修正しました。
DSC02840.JPG

上甲板のモールドは、船首甲板に上がるラッタルのモールドを削って、
ダビット取付けガイド穴をプラ板で塞ぎました。
上部構造物ですが、いろいろな写真を見てみると、
どうも第1煙突基部の構造がキットと違う様です。実物は長方形の構造物の上に
第1煙突が立っているような感じになっています。どう修正しようかな…。
DSC02842.JPG


今回が年内最後の更新となります。
1年間、当ブログをご覧いただきありがとうございました!
(開設からまだ1年経ってませんが)
それでは皆様よいお年を!!
DSC02863.JPG

船体の工作(2) [1/700睦月]

タンブルフォームというと、1900年前後のフランス艦(巡洋艦松島、厳島、橋立)とか、
アニメですけど、未来少年コナンでダイス船長が乗ってたバラクーダ号とか。
そんな極端な例しか頭にありませんでした。
なるほど、よく見てみると睦月型駆逐艦も、艦の中央付近の乾舷が
上甲板から喫水線にいくに従って広がっていますね。
ふと気になって他の駆逐艦も調べてみると、
明治時代の水雷艇、駆逐艦からこの睦月型まで、踏襲されてきた船形だったようですね。

船体を修正します。図面とかそういうのはないので、
画像をたよりに「だいたいこんな感じ」で修正していきます。

0.3ミリプラ板を舷側に貼付けていきます。
第2煙突付近が一番高くなるようにしています。最大3枚重ねています。
喫水線にある2カ所の黒いサインペンの印は、
「この辺りで角度が逆転するよー」という目安です。
DSC02875.JPG

タミヤのベーシックパテを盛って、十分乾燥させた後、
棒ヤスリでガシガシ荒削り。その後800番の耐水ペーパーで水研ぎします。
DSC02882.JPG

パテを盛っては削り、盛っては削りしながら、徐々に形を整えていき、
最後にタミヤのスーパーサーフェイサーをやや厚吹きして、小さなキズを埋め、
1500〜2000番の耐水ペーパーで表面を整えます。
DSC02885.JPG

最後に、マスキングしてタミヤのファインサーフェイサーを吹き、
鋼板の合わせ目を表現しました。
DSC02895.JPG

ぱっと見て、どこがどう変化したのかビミョーすぎてわかりにくいですね…。
この角度ならわかるかな?
DSC02902.JPG

上から見て、上甲板から喫水線までのギャップは片舷につき目測で最大約0.4ミリです。
700倍すると280ミリ。こんなもんでしょうか…。

艦橋・上部構造物・兵装の制作(1) [1/700睦月]

年初めなので模型の建造計画を立てたら、
10月頃までスケジュールが埋まってしまいました。
ほとんどが積みプラの消化です。とほほ。

ピットロード睦月の一番の欠点は、何をどう間違ったのか、
羅針艦橋部のフロアが二重になっているところです。ここを修正します。
信号所のフロアはカットしてそのまま生かします。
間違っている部分は削り取って羅針艦橋外縁部を残し、
新たに0.5ミリプラ板でフロアを作り直して取付けました。
DSC02830.JPG

その他上部構造物はブルワークを削って、エッチングの2段手摺を取付けました。
手摺は、ライオンロア 日本海軍手すりセット(LE700002)を使用しています。
真鍮製で加工しやすいのはいいのですが、
他のライオンロア手摺より太めで大味な印象です。
DSC02908.JPG

増設された機銃座の支柱は0.5ミリプラ角棒、のばしランナー、
プラペーパー等で作り直しました。
主柱は0.3ミリプラ角棒の方がいいかもしれませんね。
DSC02933.JPG

兵装です。45口径三式12センチ砲G型は、そのままでは砲身が太く、
長さも足りないので、今回0.3ミリ真鍮パイプを使ってみました。
デザインナイフを当てて、転がしながら切断するのですが、バリが内径向きに出て、
小さい内径(φ0.1ミリ)がさらに小さく(約φ0.06ミリくらい)になってしまい
目をこらさないと、砲口があいているかどうかわかりません。
スケール的にもちょっと細いです。あれば0.4ミリ真鍮パイプのほうがベストです。
防盾は内側をデザインナイフで削って薄くしました。
DSC02926.JPG

十二式61センチ3連装発射管です。練習がてらジャッキステーを付けてみました。
ライオンロア 日本海軍垂直はしご(LE700054)を加工して使用しています。
うーん、全部付けてみたけど、ちょっと目立ちすぎでうるさい感じですね。
1/700なら適度に間引いて付けた方がいいかもしれません。
丸窓の蓋は、ライオンロア 0.6mm径丸ボルトヘッド(LT0030)を使用。
専用のエッチングパーツより安いですが、若干厚みがあるのが難点です。
DSC02921.JPG

九六式25ミリ連装機銃九三式13ミリ連装機銃(※)です。
左から、ファインモールドのエッチングパーツ、
ピットロードの睦月付属のエッチングパーツ、ピットロードのキットパーツです。
今回はファインモールドの機銃を採用しようと思います。
DSC02905.JPG

(※追記)1941年7月の時点では、25ミリではなく13ミリ連装機銃が装備されていました。
よってこの装備は間違いです(追記終わり)2010/02/11

艦橋・上部構造物・兵装の制作(2) [1/700睦月]

アメリカの話ですが、3月から大型テレビドラマ「THE PACIFIC」が始まります。
「プライベートライアン」「バンド・オブ・ブラザース」に続く、
スティーブン・スピルバーグ×トム・ハンクスがプロデュースする
第2次世界大戦シリーズ第3弾です。
内容は、太平洋戦争で、ガダルカナル、ペリリュー、硫黄島、沖縄、と
陸戦がメインの様ですので、海戦の描写は少ないんじゃないかと思います。
前の2作はノルマンディを起点とするヨーロッパ戦線の話なので、
傍観者の立場(枢軸国としては当事者ですが)で見ていられましたが、
今回は直接対峙する当事者ですので、どのような視点から日本軍が描かれるのか、
期待と不安が入り交じっています。
まあ、最後はアメリカ万歳!で終わるんでしょうけど。アメリカのドラマですから。


さて、第1煙突廻りの考証と工作に移ります。
「艦橋後部〜第1煙突」と「第1煙突〜2番砲塔」とに分けて考えたいと思います。

「艦橋後部〜第1煙突」
ツラギ島の湾内で、大破擱座した駆逐艦菊月を米軍が調査した画像があります。
菊月は第四艦隊事件で、睦月、三日月と共に
大波を受けて艦橋圧潰という事態に見舞われていることから、
睦月とほぼ同時期に同様の改修工事を受けていたと考えています。
この菊月の画像を見ると、艦橋後部に白く四角い板状(?)の構造物があって、
煙突の右側、予備魚雷格納箱の上に伝声管が走っており、
伝声管と煙突の間は暗く影になっていて空間があいているようにも見えます。
また、「図解 日本の駆逐艦」p.118に性能改善工事後の
水無月の断面図及び平面図があります。平面図を見ると何もないように見えますが、
断面図の方には1点鎖線で何かしらの構造物が描かれており、これが何かが分かりません。

同じく水無月の平面図から、艦橋構造物の左側面に
羅針艦橋に上がる昇降タラップの踊り場を設置しました。
座礁した長月の画像を見ると、艦橋後部まで回り込んでいるようにも見えます。
また、「図解 日本の駆逐艦」p.30の望月の画像の手摺の配置から
この踊り場が留式7.7ミリ機銃のフロアまで延長されていた可能性もあります。

結局「よくわからん」という結論なんですが、「艦橋後部〜第1煙突」は
「何もなかった」ものとして工作をすすめたいと思います。
DSC02936.JPG

「第1煙突〜2番砲塔」
「図解 日本の駆逐艦」p.118に水無月の平面図、および同ページの夕月の画像から
2番砲塔から第1煙突までフロアが延長されていたと考えます。
他の複数の画像からも、2番砲塔の前に弾薬箱のような四角い物体が認められます。
また、望月を左舷からとらえた画像から左側面に水密扉を設置。
また、壁面と煙突との間に隙間があるように見えたのでそのようにしました。
ただ、前述の菊月の他の画像では、この部分には何かあるように見えないことから、
「睦月もこうだった」という確証は持てません。
考証というよりも想像になってしまいました…。
DSC02942.JPG

ピットロード睦月の欠点その2ですが、第1煙突右にある予備魚雷格納箱と
スキッドビームがありません。
これは改装後の睦月の画像にもはっきり写っているので追加したいと思います。
パーツも用意されてないので、キットパーツをおゆまるで複製。
プラ板とパテで成形して作りました。スキッドビームはあとで真鍮線で作るつもりです。
DSC02939.JPG

船体の工作(3) [1/700睦月]

塗装作業に移ります。
今回1941年7月にパラオで撮影されたとされる白黒の塗粧に挑戦したいと思います。
画像は大和ミュージアムのホームページにある資料データベースで
閲覧することができます。
ピットロードの色指定で、舷側は白黒の塗り分けにになってますが、
この画像を見ると、VANはどうも違うような気がします。
白はいいとして、黒で指定している部分は黒に近い濃いグレーではないかと思います。
今回はこれで行ってみようと思います。

まずリノリウム部分を塗装します。
DSC02943.JPG

マスキングの状態の写真を撮るのを忘れました…。
リノリウム部分をマスキング後、グレーを吹きます。
今回は塗装指示の通り、クレオスのH83軍艦色(2)を使用しました。
まず、艦首甲板の裏と、1番魚雷発射管の前部にグレーを吹いてから
乾燥後に張り合わせようと思います。
上部構造物床面、他兵装も同時に塗装しました。
DSC02945.JPG

乾燥後、船首甲板を取付。艦尾に爆雷投射器を取付。さらにグレーを塗装しました。
船首甲板取付け時は、バリ取り、パテ成形などして
フレア部分のエッジを損なわないように気を付けました。
DSC02950.JPG

煙突の制作 [1/700睦月]

煙突の制作に移ります。
初期の睦月型は1つの煙突を覆うような大きなファンネルキャップですが、
昭和10年頃から、間に仕切り板が入って2つに分割された感じになってます。
煙突先端部の断面角度も急になっています。

まずプラパーツの上部をくりぬいて、間に0.5ミリプラ角棒を取り付け、
その上に、真鍮製エッチングパーツの枠から切り出して作った仕切り板を取り付けました。
煙突内部をあらかじめ黒く塗っておきます。
艦首ー艦尾方向に0.1ミリ銅線を取り付けます。
長めに切った銅線を曲げて形を作った後、瞬間接着剤で仕切り板側から接着。
硬化後、余分な部分をカットして反対側も接着します。
DSC02954.JPG

横から見るとこんな感じ。
DSC02956.JPG

残りは、煙突の縁に接着して中心部に合わせて余分をカット。
DSC02960.JPG

最後に中心部を瞬間接着剤で固めて完了。
本当はもっと骨組みがあります。かなり省略してます。
DSC02964.JPG
ファンネルキャップ、上手な人の作例をみると、ほんとに奇麗にに仕上げてますね。
なかなかあの域までは到達できそうにありません。

最後に、ラッタル、汽笛管、小煙突の振れ止め等を追加。
小煙突の配置は睦月型でも、各艦ごとに微妙に異なりますので、
よく注意した方がいいです。
DSC02974.JPG

船体の塗装 [1/700睦月]

昨日、航空自衛隊の次期輸送機XC-2(C-X)が、無事初飛行に成功しまして、
VANとしてはうれしい限りです。
いろいろとトラブルがあって開発が難航した機体ですが、
A400Mの重量超過の顛末を知った後では、不思議と順調にいってるような錯覚を覚えます。
制式化まではまだまだ長い道程ですが、中の人にはぜひとも頑張ってもらいたいです。

実は、睦月もちょっと難航していました。

リノリウム色とグレーを吹いた後、白を塗装するために船体にマスキングをします。
できるだけ、隙間のできないように、しっかりとマスキングします。
DSC02977.JPG

ツヤ消し白を吹いていきます。塗装ムラの無いように。
後でやり直すのは面倒です。
DSC02980.JPG

マスキングをはがしてよく乾燥させた後、喫水線をマスキングして、ハルレッドを塗装。
DSC02995.JPG
あとは細かい部分をタッチアップして、船体の塗装は完了です。

あれっ?こうしてまとめて見ると、大して難航してるところなんてないような…。
どこで時間がかかったんだろう…。

艦橋・上部構造物の取付 [1/700睦月]

ここのところ週末になるとなぜか体調が悪くなります。
おかげで休日よりも平日の方が制作の進捗率が良いようです。由々しき事態です。

エントリーの更新情報です。
軽巡洋艦阿武隈キスカ島撤収作戦時の、艦載艇と後部甲板の野戦高角砲について、
追記訂正を行いました。詳細はこちらから。
海防艦国後と阿武隈の衝突時の状況について、追記訂正を行いました。
(細かいことですが)詳細はこちらから。

睦月は上部構造物の取付を行いました。
塗装は現物の画像と正として塗装。わからない部分は想像で。
ピットロードの色指定とは若干異なります。
DSC03000.JPG

後檣基部はU字型の構造物で、前後は空間になってます。
ここはツヤ消し黒を塗ってごまかします。
DSC03007.JPG

艦橋部両舷ウィングプラットホームの留式7.7ミリ機銃は、
ファインモールドの5500t型軽巡洋艦ディティールアップパーツ(AM-45)の
余りパーツから持ってきました。
DSC02986.JPG

羅針艦橋内部は、のばしランナーで羅針儀、テレグラフ、双眼望遠鏡、水雷方位盤などを
それっぽく配置。まあ、天蓋をかぶせるとほとんど見えなくなりますが。
DSC02992.JPG

天蓋をかぶせると、艦橋窓枠と天蓋の間にわずかに隙間ができてしまったので、
瞬間接着剤で埋めることにしました。
のばしランナーの先に瞬間接着剤をつけて、隙間に当ててやると毛細管現象によって
ツツーッと接着剤が入り込んでいきます。硬化後、ツヤ消し白でタッチアップします。
DSC02996.JPG

主砲ステージの支持フレームですが、ちょっと難儀しました。寸法がいまいち合いません。
Rがついて曲げ加工している部分は、2カ所角度をつけて曲げるような
指示になっていますが45°−45°で角度をつけるとフレームの水平部の高さが
高くなってしまい、主砲ステージの下に入っていかなくなります。
フレーム水平部の長さも長いようで、上部構造物壁面につき合わせると、
フレーム基部が外舷よりはみ出してしまいます。
簡単にいうとエッチングパーツの寸法はやや大きめに作られているようです。
解決策はいろいろ考えられますが、
とりあえず、主砲ステージの下に隠れる部分を約1.5ミリカットして調整代を設けます。
下画像の左がカット前、右がカット後です。
曲げ加工の部分は、できるだけ90°に近い角度で折り曲げて
ステージの下に入るようにしました。
特徴的なカーブのついた支持フレームのフォルムが失われてしまいましたが
仕方ありありません。
DSC03012.JPG

なんとか取り付けできました!
DSC03018.JPG

あああ…、睦月なのに1月中に完成しません!

煙突・伝声管の取付 [1/700睦月]

ドラゴンの2010年発売のラインナンップが公開されました。
1/700の現用艦船では、米インディペンデンス級沿岸域戦闘艦と
英45型駆逐艦が出るそうで、VANはテンション上がりまくりです。
発売されたら絶対買います。

睦月は煙突の塗装を行いました。
ツヤ消し白>マスキング>軍艦色>さらにマスキング>セミグロスブラック
の順で塗装をしていきます。
DSC03009.JPG

蒸気捨て管は一部真鍮線を使用しました。
DSC03024.JPG

煙突を取り付け、伝声管を周囲に巡らせました。
伝声管は0.2ミリ銅線をセイルカラーで塗装して作りました。
伝声管の、始点、終点、及び配管ルートは一部想像です。
艦橋〜錨鎖甲板の伝声管は手摺取付後に設置します。
DSC03031.JPG

伝声管取付後、スキッドビーム、ラフィングダビットを設置しました。
第1煙突右のスキッドビームはエッチングパーツにないので、
0.2ミリ真鍮線とプラストライプ等で自作しました。
DSC03040.JPG

艤装・手摺の取付 [1/700睦月]

「今日はいったい何月だったっけ??」とカレンダーを確認したくなるような陽気でした。
週末はあんなに寒かったのに。

土日で上甲板の細かい艤装を行いました。
艦尾の爆雷運荷用ダビットは、ブームを0.2ミリ真鍮線に置き換えました。
DSC03015.JPG

12センチ単装砲のパーツを使って装填演習砲を作ってみました。
DSC03044.JPG

艦尾両舷にあるダビットはブームを起こした状態にしましたが、
運搬作業時以外はたたんだ状態だったんじゃないかと思います。
(そうでないと爆雷の射線と干渉する。)
DSC03085.JPG

外舷の手摺は、ライオンロア 日本海軍手すりセット2 (LE700023)を使用しました。
画像の下がそうです。上は、ライオンロア 日本海軍手すりセット (LE700002)です。
これは上部構造物の手摺に使用しました。
比べるとわかりますが、精度が全く違います。
スケールからいえば、外舷の手摺の方が正解だと思いますが、
買ってしまった以上、どこかで消化しなくてはならないわけで。とても悩ましいです。
DSC03098.JPG

船首楼部分の手摺の取付けに苦労しました。あまりうまくいってないかも。
苦労してつけた割に、手摺はほとんど目立ちません!
DSC03079.JPG

その他、艦橋〜艦首への伝声管、カッター、ダビット廻りの張り線、ループアンテナ等
細かい部分の艤装を行いました。
船体はあまり汚さないことにして、ごく薄いエナメルの焦げ茶でウォッシング。
アンカー部分だけ少し錆びた感じにしました。
DSC03092.JPG

マストの組み立ても進行中です。
左がプラパーツ。右が真鍮線で作り直した方です。
DSC03036.JPG

次回で最終回…かも。

駆逐艦睦月 完成 [1/700睦月]

最終回になりました。前檣後檣を取付け、デカールを貼って完成です。

大日本帝国海軍 駆逐艦 睦月 (1941年7月 パラオ)
IJN Destroyer MUTSUKI (July 1941 at Palau)
DSC03153.JPG
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各部詳細。
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DSC03131.JPG
DSC03133.JPG
デカールは付属のものをそのまま使用しましたが、駆逐隊番号「30」が大きすぎですね。
いろいろと比べてみると、海上自衛隊の艦番号の大きさがちょうどいいようなので、
デカールのある方はそちらを使ってみるといいでしょう。
旭日旗は紙製のちょうどいい大きさのがなくなってしまったので、現在取り寄せ中です。
手に入り次第取付けます。

こうして比べてみると結構小さいですね。作っている間はそうは思いませんけど。
DSC03125.JPG

睦月に試験的に採用された迷彩の評価から、第5艦隊艦船の塗装に採用されたそうです。
軽巡洋艦多摩と並べてみます。
DSC03163.JPG

シマシマです。
DSC03158.JPG

(ピクッ!) おまえのことじゃないよ〜。
DSC02869.JPG

消化できなかった項目について記しておきます。
・パラオで撮影された睦月の画像を見ると、
 後檣に斜めに支柱が入っているように見えますが、
 はっきりしないため取付けしていません。
・ツラギで大破着低した菊月の画像から、
 蒸気捨て管の先端形状がY型に分岐している事がわかっています。
 睦月についてははっきりと形状がわからないため、そのままとしました。
・煙突の識別帯について、等幅の白線3本としましたが、
 前述の画像を見てわかるとおり、上から細い白線2本に太い白線1本です。
 当時睦月は第4艦隊第6水雷戦隊第30駆逐隊に所属していました。
 第6水雷戦隊は、第29駆逐隊と第30駆逐隊の2隊で編成されており、
 細線3本表示というのは考えにくいです。
 おそらく、上の細線(1〜2本)で駆逐隊の席次、
 下の太線で第4艦隊第6水雷戦隊を表していたものと推測します。
・細かい事ですが「流し場」の色って何色でしょう?
 わからなかったのでそのまま軍艦色で塗りつぶしてしまいましたが。謎です。
 雪風のときは1/350の作例にならって、リノリウム色で塗装しました。
 戦艦三笠は花崗岩のようなコンクリートのような素材でできており、明灰色でした。

反省点です。
・上部構造物に使用した手摺と、舷側に使用した手摺の精度がやはり違いすぎます。
 棒とチェーンの違いにこだわった結果ですが、
 思い切って統一した方がよかったかもしれません。
・12cm単装砲について、砲身が短く感じたため延長しましたが、
 2番砲を取付けたところ、前にある第1煙突と干渉してしまいました。
 なんとか調整して取付けましたが、よく検討してみると、
 どうも砲身が短いのではなく、防盾を含む砲全体が大きいようです。
 これをデフォルメの範疇と捉えるかどうかは難しいところですが、
 スケールを重視するならば、砲全体を小さく作り直す必要があります。
・艦橋両舷フライングデッキの支持板について、
 キットのパーツをそのまま使用して取付けましたが、仕上がりがあまりよくないです。
 パテやプラ板等でステージを拡張して、支持板も薄いプラ板等で作り直して、
 その下に潜り込ませるようにすれば良かったと今になって思います。
 もっと事前の検討を行うべきでした。


いろいろと消化不良のところもありますが、反省点は次回に生かすという事で。
とりあえずは、睦月の特殊な塗装状態を再現できて満足です。
特型以前の駆逐艦が持つ、円や曲線を多用した独特のデザインが気に入っています。
特に、知苦労度さんの助言を得て、タンブルフォーム独特の形を再現できたことには
とても満足しています。知苦労度さん、ありがとう!

エッチングパーツはまだ峰風型神風型の分が残っていますので、
いつになるかわかりませんが、そのうち作りたいです。


DSC03129.JPG
結局、学研の睦月型駆逐艦の本買っちゃいました。(睦月完成後に)
それなら最初から買っとけよー!

駆逐艦睦月を作る ー完ー

(追記)増設された機銃について、25ミリ連装機銃から13ミリ連装機銃に換装しました。

機銃はファインモールドのエッチングパーツを使用しました。
左が25ミリ連装機銃、右が13ミリ連装機銃です。
DSC03167.JPG

旭日旗も届いたので取付けました。
DSC03181.JPG
(追記終わり)2010/02/16



ピットロード 1/700 日本海軍 睦月型駆逐艦 睦月 フルハル付

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ピットロード 1/700 日本海軍 駆逐艦 睦月/神風/峯風型用 エッチングパーツ PE161

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