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護衛艦「あきづき」を作る! [1/700DD115あきづき]

たまには新しく出たキットをすぐ組んでみたい!
ということで、護衛艦「あきづき」を作ります。新しいとはいえ、今年4月発売のキットですが。
キットはピットロードの1/700です。簡単にレビューしてみたいと思います。
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主要パーツ①
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主要パーツ②
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Bランナー、Eランナー(ヘリ)、主砲ケーシング
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Cランナー、Dランナー
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デカールとエッチング
エッチングはフライホークの海自護衛艦用手すり(FH700089)を使用します。
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気になったポイント。
スクリューガード。
とても繊細にできています。形状も完璧。太さは約0.3mmほど。
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大型作業艇用ダビット。
一体成型でできています。この部分は組み立てが面倒なので、地味にうれしいです。
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ライフラフトのラックも細くていい感じ。
CIWSも「ひゅうが」よりも精密なモールドになっています。
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マストもかっちりとした仕上がり。
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パーツはおおむねエッジがしっかり出てていい感じです。なんでこんな所までパーツを分割しているんだろう、というような部分もあります。何となく想像はつきますが。


主要パーツを仮組みしてみます。
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ピットロード「たかなみ型」との比較。
全長はほぼ同じですが、全幅は最大で0.9m増加しており、その部分もしっかり再現されています。
艦首フレアも「たかなみ型」より大きくなっています。「たかなみ型」は艦首に兵装を集中させた結果、「むらさめ型」より凌波性が悪くなったと聞いたことがありますが、それに対応した結果でしょうか。
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ざっと見て修正点をいくつか指摘してみます。
1)2番煙突後方にあるアンテナがありません。
2)艦尾構造物の左舷側扉は両開きではなく片開きです。
3)間違いと言うわけではありませんが、艦尾ヘリ格納庫上部に機銃架が2カ所あります。機銃架は取り外しができるのでなくても正解です。
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その他細かい部分は作りながら見ていきたいと思います。


ピットロード 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-115 あきづき J52

ピットロード 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-115 あきづき J52

  • 出版社/メーカー: ピットロード(PIT-ROAD)
  • メディア: おもちゃ&ホビー



船体の工作(1) [1/700DD115あきづき]

梅雨が明けたかと思ったらいきなり夏本番で体調最悪です。まいってます。

「あきづき」制作の資料は、
イカロス出版刊 「あきづき」型護衛艦モデリングガイド
海人社刊 世界の艦船 2012年8月号(No.764)
を主に参考にしていきたいと思います。
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キットはフルハルとウォーターラインの選択式ですが、今回はウォーターラインオンリーでいきたいと思います。
船体はやや歪んでいたので、熱湯を使って歪みを修整しましたが、艦尾部分が修正しきれず少し浮いてしまいました。熱湯を使っての修正はやりすぎると素材が縮んでしまいますので注意が必要です。
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アンカー部ベルマウスは1.0mmピンバイスで浅く彫り込みました。
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艦首にフェアリーダーをプラ材で追加。
他アンカーホースパイプ廻りにモールド追加。舷側パナマチョックも0.3mm,0.5mmピンバイスで開口しました。
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艦尾にもプラ材でフェアリーダー追加。その他モールドを少し追加。
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上部構造物のディティールアップ [1/700DD115あきづき]

なんだか今日のこのブログへのアクセス数が異常に増えてて、どこぞの掲示板で晒されたか!?と一瞬青ざめたのですが、多くの人が「ひゅうが」「模型」で検索してここにたどり着いているようです。
どうやらこの記事が原因のようで、こんな場末のブログにも影響が出るなんて、正直驚いてます。
ヘリコプター護衛艦「ひゅうが」のプラモデルは
1/700スケールのウォーターラインとフルハルの選択式が「ピットロード」から、同じく1/700のウォーターラインが「アオシマ」から、1/350スケールのフルハルが「フジミ」から発売中です。


「あきづき」は上部構造物のディティールアップを行いました。

艦橋窓部にワイパー駆動装置のモールドを0.3mmプラ角棒をカットしてモールドを付けました。ECM台座の支柱モールドも削って0.3mmプラ角棒で置き換えています。
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右舷側の水密扉は1カ所なので、画像矢印部分の水密扉は削り落としています。
舷灯下面にプラペーパーを取付けてます。
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後部の構造物は右舷側と艦首側のモールドがだいぶ省略されているので、プラ材で追加しました。ディティールをどの程度追加するかは好みの問題ですが、左舷側にもついている給油用プローブレシーバーは再現した方がいいと思います。(画像矢印部分)
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船体の工作(2) [1/700DD115あきづき]

当ブログ左フレームにあるマイカテゴリーの変更を行いました。
カテゴリー「雑記」の中から艦艇、航空機の見学レポート等を分離して、カテゴリー「見学記」を新設しました。

先日アニメ映画「風立ちぬ」を見てきました。いい映画でした。
この映画は戦争映画でも反戦映画でもなく恋愛映画だ、というのがVANの感想です。
あと艦船関連では、空母「鳳翔」(一次改装後)とトンボ釣り用の随伴艦として峯風型(後期)か神風型(樅型かも)、戦艦「長門」(か「陸奥」)がちょっとだけ出てきますよ。


護衛艦「あきづき」のつづきです。

ヘリ格納庫は内面にモールドが施されていますが、正確ではありません。実際はもっと狭いはずです。今回はシャッターを閉じた状態にしたいと思います。
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シャッターのパーツを取付けると甲板上ガイドモールドが少し干渉するので、下図矢印の部分を0.5mmずつ削るといいと思います。
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上部構造物のパーツを船体に取付け、隙間をパテで埋めます。
パテを盛る際はマスキングしてよけいな部分にパテがつかないようにしました。
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パテ乾燥後はモールドを消さないように注意しながら耐水ペーパーで慎重に磨きます。
パテで埋まってしまったモールドはケガキ針で丁寧に掘り起こします。
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艦尾スクリューガード。最初はキットパーツをそのまま使おうと思っていましたが、やっぱり少し太いので0.2mm真鍮線と銅線でスクラッチしました。
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マストの工作(1) [1/700DD115あきづき]

「あきづき」の制作を再開します。

マストはステーをディティールアップするので、キットに付いているモールドは全部削り取ります。
ORQ-1C-2のモールドは塗装の都合でパーツから切り離します。
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ステーのパーツC39は合いがイマイチなので2分割して、柱のガイドモールドを埋めました。
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ステーを0.3mm、0.5mmプラ角棒で追加します。
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マストトップのORN-6E-2アンテナはやや小さいので、0.3mm厚プラ板を2mm径ポンチで打ち抜いたものに置き換えました。UHFアンテナは0.3mmプラ角棒で追加。
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マストの工作(2) [1/700DD115あきづき]

暑い日が続きます。残暑お見舞い申し上げます。

映画「風立ちぬ」(2回目)を見てきたんですけど、以前トンボ釣り用の駆逐艦を「峯風型」か「神風型」か、もしかしたら「樅型」かも、と言いましたが、よく見ると3番砲4番砲の間に後檣があったので「樅型」ではないですね。
「峯風型」の後期(「野風」「波風」「沼風」)か「神風型」だと思います。


「あきづき」はマストのディティールアップを行いました。
フライホークの手摺を付けましたが、ややうるさい感じに…。塗装すれば少し落ち着くかもしれません。
その他、アンテナ等をプラ材や金属線で追加しました。
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手摺を取付けたところ、切り離したレーダードームが入らなくなってしまったので、1mm2mm径プラ丸棒を加工して新たに作り直しました。(誤記訂正2013/08/25)
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先日の「てるづき」の資料を元に、中央通路付近の壁をディティールアップしました。
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ボートダビットの工作他 [1/700DD115あきづき]

先週の中頃に寝違えて首を痛めてしまい、寝ても覚めても首から背中にかけて激痛がはしる状態が3、4日続きました。そんな訳で今回はあまり進んでいません。


前回マストの工作で説明を忘れていた部分をいくつか。

1)ORQ-1C-2イルミネーターのステージの「下」の平面形状(矢指部分)が実物と若干違うので、少し削って変更しています。
2)OPS-20C航海用レーダー(主)の位置は、ガイドモールドの位置よりもっと艦首側です。取付けた後で気付きました。修正するかどうか現在検討中。
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3)OPS-20C航海用レーダー(副)の後ろに長方形の板が付いているので、それを再現しました。おそらく電波干渉を防ぐための板だと思いますが、これは「あきづき」と「てるづき」では大きさが異なります。「あきづき」は小さく、「てるづき」は大きい板になってます。
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大型作業艇用ダビットをプラ材等でディティールアップしました。滑車部分はライオンロアの0.9mm丸ボルトヘッドを使用しています。
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第一煙突両側面にある空中線支柱を0.2mm真鍮線等で作りました。
よく見るとどうも左右で形状が異なるように見えたので、このようにしてみました。右舷側のボートダビット設備との干渉を回避するためと思われます。
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第1煙突自体が左舷側にオフセットしているので、空中線のルートは左右非対称になります。
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兵装の工作他 [1/700DD115あきづき]

平成26年度防衛予算の概算要求が発表されました。防衛省が来年度はこれくらいのお金が欲しいな〜、と政府に要求する金額です。今後、財務省の査定や国会審議を経て正式決定されます。
そのなかでも、一部で先行報道された、水陸両用部隊の編成に伴う「おおすみ型」輸送艦の大規模改修が興味を引きました。概算要求書本文には明記されていませんが、報道によれば、『艦内でオスプレイを移動させられるよう格納庫と甲板をつなぐエレベーターを改修』とあります。そんなことが可能なのでしょうか。

「ひゅうが型」と「おおすみ型」のエレベーターを1/700モデルで比較してみます。
「ひゅうが型」のエレベーター面積は「おおすみ型」のおおよそ3倍であることがわかります。今年6月に行われた国際合同軍事演習ドーンブリッツ2013(Dawn Blitz 2013)において護衛艦「ひゅうが」にオスプレイが着艦。後部エレベーターから艦内に格納されています。
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「おおすみ型」に設置されているエレベーターの開口面積を単純に3倍にすれば良いというわけにはいきません。「おおすみ型」のエレベーターは艦首フレア部分に位置し、そのまま拡大しようとすると、フレアに干渉して十分なスペースを確保できません。昇降用の油圧装置も相応のものに入れ替えなければなりません。
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改修案として以下の3案を考えました。
1案)艦首を切断のうえ延伸。エレベータースペースと1機分の着艦スペースを確保する。
2案)後部ウェルドックの前半分まで格納庫を拡張。右舷側艦橋後部に舷側エレベーターを設置する。
3案)1案、2案の両方。
条件として、機関部は変更しない。最大3機のオスプレイを格納する。

1案、2案はできるだけコストのかからないような案にしてみましたが、『大規模改修』と本文にあるので、もっとすごい改修になるのかもしれません。まあ、本職の設計屋さんが素人のVANより、もっといい案を考えてくれることでしょう。
しかし、オスプレイを搭載すると他に車両を乗せるスペースがなくなってしまうので、かなり輸送能力が制限されてしまうような気がするのですが…。
尖閣防衛に限定するなら、車両が動き回るような開けた土地がないし、LCACが乗り上げできるような海岸線もないからこれでいいのかな…。

水陸両用車両も運用できるようにするということですが、ウェルドック床面の滑止め塗装だけで大丈夫なようです。
水陸両用車両のかわりに96式装輪装甲車を配置してみました。大きさはAAV7装甲兵員輸送車より一回り小さいくらいです。こちらは十分な余裕がありそうです。
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どんな改修になるのかわかりませんが、いずれにせよ模型マニアとしては新しいキットのネタが出るのは大歓迎です。どこから出るのかな…。タミヤかな…。アオシマかな…。ピットかな…。(気が早い)


「あきづき」は兵装の工作です。
大きく手を加えるところはそれほどないので、ちょうど同時期に購入したアオシマの「あたご」とホビーボスの「ラッセン」と比較してみます。パーツによっては寸法に若干の差異が認められますが、正確な寸法がわからないので評価できません。ただ、完成品を並べて同じであるべき部分の大きさがまちまちだとちょっと気持ち悪いですね。

Mk.45 Mod4 62口径 5インチ単装砲。
左からピットロード「あきづき」、アオシマ「あたご」、ホビーボス「ラッセン」。以下の兵装も同じ並びです。「あたご」の単装砲がひと回り大きいです。
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ファランクスCIWS。
「あきづき」「ラッセン」はBlock 1、「あたご」はBlock 1Bです。いずれも以前のものより格段に精密さがアップしています。
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Mk.41 VLS。
「あたご」は他のものよりセルが小さいです。「ラッセン」はエッチングを貼付ける仕様になっています。
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90式4連装SSM発射筒。
「ラッセン」のみハープーンの発射筒になります。「あきづき」の発射筒は架台部分はよくできていますが、ややモールドがオーバーに見えます。また仰角が他のものよりわずかに浅いです。これが後でちょっと問題になりました。
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仰角が浅いため発射筒下段の射線が上部構造物に干渉してしまいます。もっと仰角をとればよいのですが改造が大変なので、下面のガイドモールドをカット。左右に0.5mmずらしました。架台の位置としてはこの方が正確です。
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これで射線と構造物が干渉しません。
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艦橋上部に設置する電波干渉を防止する板をスクラッチしました。
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そろそろ次回あたりから塗装の工程に入ります。

エッチングパーツの取付け(1) [1/700DD115あきづき]

長らくお待たせ致しました!制作を再開します!
なんつーか、身体は大切にしようね!

「あきづき」は塗装の工程に移ろうかと思っていたのですが、その前にできるだけエッチングを付けておいた方が合理的な気がしたので、エッチングの手摺とモンキーラッタルを各所取付ける事にしました。
エッチング手摺はフライホークの「1/700 海上自衛隊護衛艦用手すり」(FH700089) を使用しました。
VANが今まで海自用に使ってきた3段手摺の中で一番いいと思ったのが、ゴールドメダルの「1/700 現用米国海軍艦/海上自衛艦用」(PE40)です。下画像の上がゴールドメダル、下がフライホークになります。
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ゴールドメダルは精密さは申し分ないのですが、量が少なく高価です。
今回フライホークの手摺を初めて使用してみました。ゴールドメダルと比較するとやや大振りで精密さに欠けますが、比較的リーズナブルで入手が容易です。
フライホークの手摺は直線とチェーンの2種類が入っていますが、形状の差があまりなく注意しないと間違えそうです。

船体後部に手摺とモンキーラッタルを取付けました。
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モンキーラッタルはライオンロア「日本海軍艦船用ラッタルセット」(LE70054) の中の3種類のうち、一番幅の狭いものを使用したのですが、途中で尽きてしまい二番目に幅の狭いものを混在させています。
在庫がないか探してみると、海外の通販にあったのですがちょっと手を出すのが怖くて断念。
どうもこの「日本海軍艦船用ラッタルセット」(LE70054) は絶版になったようで、これ以上精密なラッタルを他に知らないので困っています。ライオンロアから新しい仕様で出ればいいのですが…。ライオンロアは型番や仕様がひんぱんに変わるうえ、入荷も安定しないので本当に困ります。

次回も引き続きエッチングの取付けです。

エッチングパーツの取付け(2) [1/700DD115あきづき]

ハセガワの新版「こんごう」買いました。BMD改修後の姿を再現しています。
レーダー類のパーツが追加されていて、ヘリ甲板の標識も新しいものになっています。
歩行帯のデカールは旧版のものと異なり、白線のみとなっています。VANはこちらの方が好みです。
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既存のランナーにも手が入っていて、ファランクスはブロック1Bになってます。
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ハセガワの「こんごう」は構造物の箱組みや擦り合わせが少し面倒ですが、モールドも細かく素晴らしいキットです。
最近、ハセガワのウォーターラインシリーズ方面は音沙汰がなく、「あたご」が就役しても「ひゅうが」が就役してもウンともスンとも言わなかったのですが、先日行われたホビーショーで、進水式を終えたばかりの「いずも」キット化に手を挙げました。発売はずっと先(たぶん就役後の2015年3月以降)になると思いますが、早いうちに唾付けとこう、といったところでしょうか。


「あきづき」は引き続き手摺の取付けです。
手摺はステルス性を考慮してか内向きに倒れているので、そこをできるだけ再現してみました。フライホークの手摺はやや大味なので、少しうるさい感じになってしまいました。実物の手摺は大体取り外しができますので、全部を再現せず、間引いて要所のみにしてもいいかもしれません。
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艦橋両舷ウィング床面と信号所付近の開口部はXF-24ダークグレイを塗ってマスキングします。
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信号所の信号旗箱は後ろの面形状が異なるので、プラ版とパテで修正しました。
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(画像差し替え2013/11/02)

とりあえずエッチングの取付けはこのくらいにして、残りは塗装と平行して進めていきます。塗装色は、以前作った「ひゅうが」と同じレシピにしようと思います。
外舷はXF-53ニュートラルグレイにXF-2ツヤ消し白を足したもの、甲板面はXF-54ダークシーグレイを使用します。塗装する前にテストピース(色見本)を作って色の調子を確認しています。レシピを書き込んでおくと、再度調色する時に便利です。
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甲板面にダークシーグレイを吹きました。後はマスキングして残りの手摺を取付けていきます。
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7月に見学した「てるづき」と「あきづき」との違いについて
以前エントリのなかで、『「てるづき」と「あきづき」には装備の差がほとんどない』と言ったのですが、重大な見落としがあったので、報告させていただきます。
「あきづき」には上部構造物後部のスポンソンに球状のUSC-42衛星通信アンテナが設置されていますが、「てるづき」には現状設置されていません。また、後部構造物上部にあるNORC-4Bインマルサット衛星通信アンテナも基部のみでまだ本体は設置されていません。これらは後日装備されるものと思われます。
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過去の記述に付いても追記、訂正させていただきます。
(朱文追記画像差し替え2013/11/02)

マスキング [1/700DD115あきづき]

VANがあったらいいな、と思うエッチングパーツ。
・アネモマスター(風向風速計)
エッチングはゴールドメダルのがあるにはあるんですけど(PE40)、数が少なく(4基2対)これだけのために5000円近く出費するのはちょっと…。画像のは過去に作った護衛艦からむしり取って流用しました。
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・消火栓
艦上にあってかなり目立つのですが、適切な表現方法がないためディティールアップ時に無視せざるを得ない部分になっていると思います。「ひゅうが」制作時に自作してみましたが、やはりエッチングがあると便利かなと思います。
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・M2重機関銃架台(防盾付)
これも「ひゅうが」制作時に自作しましたが、精密なディティールのパーツがほしい部分です。ファインモールドナノドレッドシリーズあたりから出てくれるとうれしいかも。
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前回のエントリで「あきづき」と「てるづき」の違いについての訂正を行ったのですが、さらに訂正です。すみません。
「てるづき」はUSC-42衛星通信アンテナの他に後部構造物上部にあるNORC-4Bインマルサット衛星通信アンテナも基部のみでまだ本体は設置されていません。これもまた後日装備されるものと思われます。
これらは制作の資料としている『「あきづき」型護衛艦モデリングガイド』(イカロス出版)にも記載されています。
過去のエントリの記述についても訂正させていただきます。
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「あきづき」はちょっとずつ進めていたマスキングが完了しました。
これから残りの手摺を取付けます。 
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今回はコレだけ!

エッチングパーツの取付け(3) [1/700DD115あきづき]

「あきづき」はマスキング後に外舷の手摺を取付けました。
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シアーの手摺は勾配に馴染むようにいくつかのパーツに分割して取付けています。
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一部の手摺は取付けていません。残りは最後の方で取付けます。
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エッチングのセーフティネットは実際のものよりやや小さめです。
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艦橋窓下にジャッキステーを取付けました。「ひゅうが」のときと同様に垂直ラッタルのエッチングを半分にカットしたものを取付けています。
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ヘリ甲板右舷側に機器架台があるのですが、現状「あきづき」は架台のみで何も付いていません。
組み立て説明書には白いドーム状のアンテナを取付けることになっていますが、「あたご」型護衛艦の同様の位置にNORQ-1スーパーバード衛星通信アンテナが設置されているのを混同したものと思います。「あきづき」型には艦橋上部と第1煙突後部に2基設置されているのでそれ以上設置されることはないと思います。
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ここには「むらさめ/たかなみ」型に増設された自動着艦誘導装置が取付けられるものと思われます。
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外舷色を吹いてマスキングを取りました。細かい傷等は面相筆でタッチアップします。
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艦橋窓をエナメルの暗緑色で墨入れしました。
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各部の塗装 [1/700DD115あきづき]

フィリピンの台風被害がひどいです。被災した皆様にはお見舞い申し上げます。
自衛隊もフィリピン政府の要請に応じて、医療支援隊に続いて国際緊急援助隊として護衛艦や輸送機の派遣準備を進めています。
しかし、「いせ」「レイテ」「輸送任務」なんかの単語が出てくると、いったいいつの時代の話だと一瞬頭が混乱するのは私だけではないはず…。

「あきづき」は各所の塗装を行いました。
FCS-3A多機能レーダーはマスキングしてツヤ消し白で塗装。
マスキングしてもどうしてもはみ出してしまう部分は、エナメルのXF-53ニュートラルグレイでタッチアップします。
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煙突廻りと喫水線はXF-69NATOブラック、中の煙突は外側はX-32チタンシルバー、内側はエナメルのXF-1フラットブラックで塗装しています。煙突は一体成型のなので塗りにくいですが、極細の面相筆で仕上げました。
X-32チタンシルバーは、アクリル塗料の中ではラメの粒子が非常に細かく仕上がりがきれいです。VANのお気に入りです。
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色数が増えてだんだん船らしくなってきました。

艤装(1) [1/700DD115あきづき]

「あきづき」はデカールの貼り付けと、細かい装備品の取付けを行いました。

歩行帯デカールの貼り付け。
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少し歪みがあるので一度に上手に貼るのは難しいと思います。VANは下画像3カ所をカットしていくつかのパーツに分けて貼りました。他の部分も同様です。
本来なら歩行帯の内側が暗く、外側が明るいのですが、明暗が逆転しています。歩行帯の内側が着色してあると、塗装色が限定されてしまうので、個人的にはあまり好きではありません。塗装は自分の好みの色を塗らせてほしい。モデラー側に選択の余地を残しておいてほしいです。
デカールは乾燥後、上からツヤ消しクリアーを薄く吹き付けて、シルバリングを抑えています。
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救命浮標、箱、消火ホース入れ等、赤いパーツを取付けます。
それぞれパーツを作って、H-23シャインレッドで塗装。
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消火ホース入れはライオンロアの0.6mm丸ボルトヘッドを赤く塗装して、その上にH-85セールカラーを塗りました。
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消化ノズルは最初0.2mm真鍮線で作ろうかと思いましたが、実物はせいぜい20A(外径27.2mm)〜25A(外径34.0mm)の管径でしょうから、0.2mmでは太すぎです。
そこで赤ののばしランナーで作ることにしました。これなら塗装の手間もいりません。画像の上が0.2mm真鍮線、下がのばしランナーです。
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ライフラフトはフライホークのエッチング(FH730011)が入手できたので、それを使ってみたいと思います。
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ラックのエッチングとレジン製のライフラフトが入ってます。
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レジン製のライフラフトが少し小さいので、キットパーツを切り出して使用することにしました。
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塗装した細かいパーツを取付けます。
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右舷側ライフラフトは取付け手順に迷いがあって、手摺を含めて何度かやり直ししているうちに仕上がりが汚くなってしまいました…。しっかりと手順を考えないまま行き当たりばったりでやるのはダメですね。
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だいぶ形になってきました。あともう少しです。
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艤装(2) [1/700DD115あきづき]

「あきづき」はいよいよ最後の仕上げに入ります。

兵装の取付け。塗装・墨入れまで終えた兵装類を取付けます。
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4カ所ある機銃架台については、今回は自作をやめてエッチングを利用することにしました。三脚の再現は疲れるので諦めました。
フライホークの「日本海軍対空火器セット I」(FH700030)から13mm機銃を使います。上部の弾倉をカットし、プラペーパーで自作した防盾を取付けました。画像右がキットパーツ。
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防盾の作り方。
0.5mm厚のプラ版に0.15mm厚のエッチングソーであらかじめ溝を切り、テンプレートを作ります。
溝の両側に両面テープを貼り、1.5mm幅のプラストライプを上端に合わせて貼付け、テンプレートに合わせてエッチングソーでプラストライプに切り込みを入れます。
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切り込みを入れたプラストライプを剥がして両端をカットします。上端をエッチングベンダーで軽く曲げて出来上がりです。
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大型作業艇・ディンギー
資料を見ながら細かい部分を塗り分けました。作業艇用の艦名デカールが付いているのがポイント高いです。これがあると精密感がぐっと上がります。
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SH-60K
キットは「ひゅうが」のものとほぼ同じです(微妙に違う)。なぜかメインローターのガイドモールド穴の位置が中心からずれていたのであけ直しています。
「ひゅうが」のデカールはハイビジのサイズで数字・日の丸のサイズが大きいものでしたが、「あきづき」はロービジのサイズの小さいものになっています。下画像左が「あきづき」、右が「ひゅうが」のキット。
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アンテナはすべてのばしランナーから切り出しました。ヒマな時に作り置きしておいたのばしランナーの中からサイズのあったものを選んで加工します。
金属線でもいいんですが、指などが触れた場合、金属線は固く、取付けた根元から外れてしまうことが多いのですが、のばしランナーだと適度な柔軟性・復元性があるので、破損の可能性が減ります。ただし熱には弱いです。
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これらを全部取付けます。細かい部分を見直して塗装のはがれなどないかチェック。エナメルのジャーマングレーを薄くスミ入れします。
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今回は少しだけ張り線がんばりました。
信号旗の索はベージュののばしランナー、空中線は黒ののばしランナーを使っています。
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次回で最終回です。

防空護衛艦「あきづき」完成 [1/700DD115あきづき]

最終回です。マストに高く旭日旗を揚げて完成です!

日本国 海上自衛隊 あきづき型護衛艦 DD-115 「あきづき」(2013)
JMSDF AKIZUKI class DD-115 AKIZUKI (2013)
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各部詳細。
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いろんな艦と2ショット。
むらさめ型DDと。
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ひゅうが型DDHと。
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45型駆逐艦と先週の再現。
「てるづき」ではなく「あきづき」ですが。
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大きさの比較。
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神風型と。
あきづき型って神風型駆逐艦になんとなく似てると思いませんか。単装砲、魚雷発射管…のかわりにVLS(アスロックも撃てる)、角張った艦橋、一本マスト、一段高い位置にレイアウトされたボートダビット、2本煙突…。後ろ半分はちょっと違いますけど、デザインがひと回りして先祖返りしたのかも。
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キットについて
細かい部分の間違いはありますが、全体的には「あきづき」のフォルムを余すところなく再現していてすばらしいキットだと思います。特に上部構造物のはめ合いは完璧で、きっちりと隙間なく組み立てることができます。しかし逆にそれが仇となり、塗装してから組み立てようとすると塗膜の厚みではめ合いが渋くなることがあります。対策として、接合面はマスキング等をしてなるべく塗装がかからないようにすることを推奨します。
ヘリ格納庫パーツF3と後部煙突パーツB1の接合部は、両舷とももう少し複雑な面構成をしています。今回は見送りましたが、この部分をもう少しうまく処理するとより実物に近づくと思います。
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反省点
手摺をやや内向きに倒して取付けたため、手摺の折り曲げ加工は少なく、大体の部分は一辺毎に切り出して取付けました。うまくいっている部分もあれば、いってない部分もあります。相変わらず仕上がりが汚い部分もあります。(特にマスト部分)
マストの床面部分でやや水平が出てない部分がありました。組み立て時に良く確認することが必要です。
ヘリ甲板の発着艦指揮所はラッカーのグリーンで塗りましたが、色が明るすぎておもちゃっぽくなってしまいました。もう少し暗い色調にした方が良かったかもしれません。
船体の合わせ目消しはまあまあ良くできたと思います。少し手間はかかりますが、やるのとやらないのとでは見栄えも変わってくると思います。
手摺のエッチングは「あきづき」1隻分でこれだけ使いました。失敗や半端で廃棄した分は消費分のうち3%くらいでした。色々と不満はありますが、あと1枚分あるのでとりあえずなくなるまではこれを使います。
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なくなって困っていたモンキーラッタルは別の型番の同等品を入手しました。ただ、全体量が減ったうえ、絶対使いそうもない種類も含まれているのがちょっと不満です。
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途中ブランクがありましたが、なんとかあきづき型護衛艦を形にすることができました。今回はウォーターラインにしましたが、艦尾に特徴的なスターンフラップを備えたフルハルモデルも今後作ってみたいです。12月に発売予定のアオシマの「あきづき」も気になります。

最後は初代「秋月」と。
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護衛艦「あきづき」を作る!  ー 完 ー


ピットロード 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-115 あきづき J52

ピットロード 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-115 あきづき J52

  • 出版社/メーカー: ピットロード(PIT-ROAD)
  • メディア: おもちゃ&ホビー



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