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護衛艦「てるづき」を作る! [1/700DD116てるづき]

眼前にそびえる山がある。「積みプラ」と云う名の山が。
キットをひとつずつこなしていく以外に道は無く、その道は細く険しい…。

さて、新しいキット、護衛艦「てるづき」の製作に入ります。
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キットはアオシマの1/700ウォーターラインシリ−ズです。以前に作ったピットロードの「あきづき」と比較してみよう!という企画のつもりでしたが「あきづき」製作からものすごく時間が経ってしまいました。「てるづき」の購入日も確認したら2014年3月でした…。
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中身を少し確認してみます。
船底パーツと煙突上部のパーツの成型色が黒、アンテナドーム等の成型色が白になっており、塗装しなくてもそのまま組み上げるだけでそれなりに見える、というのがこのキットのコンセプトのようです。
バンダイの「色プラ」のようです。最近はフジミもやってますね。
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デカールは前甲板の歩行帯ルートが実物のとおり「あきづき」と異なっています。歩行帯白線の内側はピットロードのデカールと違い透明でVAN好みです。
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お楽しみのオマケパーツは「領空侵犯機」!んー、どこの国かなー?(棒
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そして、自衛隊機、F-1、F-4EJ、F-15J、E-2C。モールドの精密さで領空侵犯機に負けてる!
他にSH-60ヘリ3機が付属しています。
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エッチングパーツはアオシマ純正の「護衛艦あきづき型専用エッチングパーツセット」を主に使います。
真鍮挽き物砲身、アンテナロッドも付属しています。
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「あきづき」にも使用した、フライホークの「1/700 ライフラフトコンテナV (海上自衛隊艦艇用)(品番:FH730011)」
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それと今回、ビッグブルーボーイの「1/700 米海軍 Mk.45 mod4 127mm/62口径砲(品番: BBB75006)」を手に入れたので、これを使ってみたいと思います。
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資料は、「あきづき」の時に使用した
イカロス出版刊 「あきづき」型護衛艦モデリングガイド
海人社刊 世界の艦船 2012年8月号(No.764)
これにに加えて、
海人社刊 世界の艦船 2016年5月号増刊 精鋭自衛艦のすべて②「あきづき」型護衛艦(No.837)
そして、2013年8月のヨコスカサマーフェスタ、12月の「HMSデアリング」来航時に撮影した「てるづき」資料画像を参考にして作っていきたいと思います。
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関連リンク:
ヨコスカサマーフェスタ2013に行ってきました(2)
ヨコスカサマーフェスタ2013に行ってきました(3)
護衛艦DD116「てるづき」のディティール
(2016/06/04関連リンク追加)

さっそく製作に入ります。いつものように船体からいきます。
船底と船体パーツを接着し、M3ナットを仕込みます。船体が反っているので熱湯をかけて矯正します。
船体の合わせ目はパテで埋めてならします。
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艦首左舷ホースパイプのベルマウス部はキットのモールドよりも、もっと盛り上がっています。
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モールドを一度削り落とし、0.5mm厚プラ板を2mm径ポンチで打ち抜いて成型しました。やり方は戦艦「三笠」の時と同じです。
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アドミラルティー型アンカーはデザインナイフでカンナがけしてシャープに。
シャンクは0.3mm角プラ棒で。
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錨鎖甲板はピットロードのキットと違い、しっかりとモールドがついて立体的になってます。
ただ、ケーブルホルダー部分は別パーツになってるピットの方がいいですね。
アンカーチェーンのモールドは削り落とし、後でエッチングのチェーンを取り付けます。
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艦尾のスクリューガードは0.2mm真鍮線と伸ばしランナーでスクラッチ。
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1)艦尾(艦首も)フェアリーダーを0.5mm径ピンバイスで開口。
2)可倒式ホイップアンテナ基部のシールドは厚みがあるので、削り落として作り直します。
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船台に乗せます。
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青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 てるづき プラモデル 024

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 てるづき プラモデル 024

  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)
  • メディア: おもちゃ&ホビー






精鋭自衛艦のすべて(2) 「あきづき」型護衛艦 2016年 05 月号 [雑誌] (世界の艦船 増刊)

精鋭自衛艦のすべて(2) 「あきづき」型護衛艦 2016年 05 月号 [雑誌] (世界の艦船 増刊)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 海人社
  • 発売日: 2016/04/18
  • メディア: 雑誌



後部構造物の工作(1) [1/700DD116てるづき]

船体を作って次はどこを作るか考えたのですが、まず後部構造物から手をつけることにしました。
ピットロードのキットのヘリ格納庫内部はほとんど再現されてなかったので、以前作った時はシャッターを閉めた状態にしたのですが、アオシマはある程度再現されているので、ここを作り込んでみることにします。

ヘリ格納庫内部のディティールをプラ材とエッチングパーツで追加します。天井の梁や空調ダクトなど。壁面の出入りはキットよりもう少し複雑です。細かい部分は若干違いますが、組み立てるとほとんど見えないのでほどほどに。
画像下にある細長いパーツは、天井ホイストクレーンのガーターと電動機です。
足りない扉や什器類は塗装しながら取り付けます。右舷側の内壁は1mmほど外側に移動しています。
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内壁の位置を調整するため、下画像の矢印部ガイドモールドを削っています。
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関連リンク:
ヨコスカサマーフェスタ2013に行ってきました(3)


後部構造物の工作(2) [1/700DD116てるづき]

最近熊がよく出没するそうです。平成の熊嵐です。VANも山に行きますから他人事ではありません。山中を歩く時は熊鈴を付けてます。それでも出る時は出るそうで、ある日森のなか熊さんに出会ってしまった時のために、ユリ熊嵐を観てもしもの時に備えています。


「てるづき」は前回からの続きです。

ヘリ格納庫内部のディティールアップと塗装が終わりました。
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組み立てます。機械色はXF-21スカイを使いましたけど、実物はもう少し青いですね。XF-23ライトブルーあたりを少し混ぜても良かったかも。
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大きさはこのくらいです。
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側面の外壁を取り付けて出入りを調整しながら位置を決めます。まだ船体には接着しません。
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内部の床面はあらかじめ塗装して、デカールを貼っておきます。
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USC-42対米衛星通信アンテナ用のスポンソンを取り付けます。支柱は0.3mmプラ角棒に置き換えます。
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アンテナはまだ設置されてないので、伸ばしランナーのテーパー部分を加工して取り付け座を作ります。
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FCS-3Aレーダーの上部はツライチを出すのにモールドを削ってしまったので、伸ばしランナーで復旧しました。
素組みでここまで作るのに必要なパーツ数17。対してピットロードは7。
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後部煙突部です。箱組みして足りないモールドを追加します。以前「あきづき」を作った時、再現しきれなかった右舷90式SSMランチャー奥を再現しました。
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キットでは矢印部分にラッタルのモールドが付いていますが、これはラッタルではなくレールのようなものですので、いちど削り落として新たにのばしランナーでモールドをつけます。
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ヘリ格納庫パーツとの接合部のはめ合いが渋いので、左右の角を少し削りました。
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煙突頂部のパーツのガイドモールドが少し干渉するので、内側を削りこんでいます。
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キットはパーツが細かく分かれており、組み立てるのに苦労しました。無理が出ないよう、あちこち削ってるうちに隙間ができて裏からプラ板を当てて埋めています。
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後で気付いたのですが、上甲板部で四角いモールドが左右にあります。これは水密ハッチで、左舷側にはありますが右舷側にはありません。矢印部のモールドは削りましょう。やや立体感に乏しいので、VANは両舷のモールドとも削って左舷側はプラ材で作り直すことにしました。
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前部構造物の工作(1) [1/700DD116てるづき]

「てるづき」は前部構造物の工作に移ります。

艦橋構造物を組み立てますが、これも後部構造物同様こまかく分割されていて、とても組みにくくなっています。内側を見ると使われていないガイドモールドもいくつかあり、設計者の試行錯誤の痕跡が伺えます。
主なディティールアップ項目は以下の通り。

1)クリアパーツを効果的に透過させるため内部支柱をカット。
2)舷灯モールドはパテ埋めして塗装で再現する。
3)左舷側に自走式デコイ投射機のハッチは存在しないので、パテで埋める。
4)組立ての都合上、アンテナスポンソンは一度取り外しておく。
5)右舷側の水密扉は1箇所なので不要な扉モールドは削る。
6)水密扉の右舷側に開口があるので塗装で再現する。
7)アンテナスポンソンは少し低い位置にあるので、一度カットして再度取り付ける。
8)艦尾側壁面のモールドが足りないので追加。他各所足りないモールドを追加。
9)舷梯ハッチに分割線が足りないのでけがく。
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両舷ウィングデッキ床面をジャーマングレーで塗っておきます。ここの床面には黒色の滑り止めマットが敷かれています。緑色のものもあります。
艦橋窓下部にジャッキステーを取り付けました。以前作った「あきづき」「ひゅうが」と同様に垂直ラッタルのエッチングパーツを半分にカットしたものを使っています。
この後艦橋周辺だけ塗装しておきます。
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艦橋部はクリアパーツが用意されているので、今回はそれを使ってみます。
クリアパーツのゲートは艦橋窓正面の内側にあり、これを削ってコンパウンドで慎重に磨いていたのですが、途中でヒビが入り始めあわてて中止しました。クリアパーツのゲート位置はもう少し気を配って欲しい。
クリアパーツを接着すると接合部にわずかな隙間ができるので、パテで埋め。0.3mmプラ角棒を刻んでワイパー駆動部のモールドを付けました。
艦橋正面の航海灯のモールドがないので(組立図にはある)プラ材でスクラッチしました。(矢印部)
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内側を薄めたクリアグリーンで塗り、マスキングします。(株)AIZU PROJECT の0.7mm幅マスキングテープを使用しています。
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塗装するとこんな感じです。
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艦橋上下パーツを接着します。クリアパーツ部の接着にはコニシのGクリヤーボンドを使いました。
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今後は艦橋窓の部分にマスキングをして塗装を進めていきます。

前部構造物の工作(2) [1/700DD116てるづき]

「てるづき」は船体に上部構造物を取り付けていきます。

右舷のハッチは開放状態にしようと思うので、あらかじめ内部を塗装しておきます。
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前部構造物はぴったり合うように作ったはずだったのですが、合わせてみると反っていたので、まず艦尾側を接着した後Cクランプを使って艦首側を圧着しました。
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接着部分をパテ埋めしてならします。舷側のエッジを損なわないようにヤスリがけの方向に注意です。
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中央のパーツを後ハメする場合、接続部分の内側を削るか…
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ガイドモールドの一部を削ると取り付けやすくなります。
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全部取り付けてみると中央通路の幅がなんだか狭いような…
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マストのステージを取り付けます。不要なモールドがあるので、太い支柱とともに削り取ります。
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その他
1)スポンソン支柱を0.3mm角プラ棒でスクラッチ。
2)空中線支柱を0.2mm径真鍮線と伸ばしランナーでスクラッチ。
3)右舷側にルーバーのモールドがありますが、実物にはないので削り取りました。(左舷はあります。)
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前回、艦橋正面の航海灯のモールドがない、と書きましたが、よく見たらH15のパーツがそれだと思います。組立説明書には書いてませんが、アオシマのHPのどこかでアナウンスされてるかも。(めんどくさいので調べてません。)
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マストの工作 [1/700DD116てるづき]

映画「シン・ゴジラ」観てきました。一抹の不安を抱えて劇場に足を運んだのですが杞憂でした。
これはモンスターパニックムービーであり、ディザスター(災害)ムービーであり、ポリティカル(政治)ムービーでもあります。
一昨年の「GODZILLA ゴジラ」(2014 ワーナー東宝)を観終わった後、モヤモヤしたものがずっと残ってたのですが、これを観てそのモヤモヤが吹き飛びました。そうだ、私はこういうのが観たかったのだ。
第1作目の「ゴジラ」(1954) や第16作目「ゴジラ」(1984) が好きな人は、この映画合ってると思います。また、(庵野カントクの好きな)日本映画や特撮のオマージュが随所にちりばめられているので、そういうのを探してみるのも面白いと思います。


「てるづき」はマストの工作に入ります。

マスト各ステージの支柱はキットのパーツが用意されていますが太くて精密感に欠けるので、すべて0.3mmおよび0.5mmプラ角棒に置き換えます。
0.5mmプラ角棒の部分は実際には支柱の部材サイズが上がっているわけではなく、支柱の上に電波吸収材のシールドが取り付けてあるため、太く見えます。
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ステージ後部のNOLQ-3D電子戦装置はステージパーツと一体化していますが、エッチングソーでいったん切り離して基部を作り直して立体的にしました。
各ステージを取り付ける凹ガイドモールドは幅が広く、そのままだと隙間ができてしまうので、取り付け後に溶きパテで隙間を埋めていきました。
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ヤードの支柱もカットして0.3mmプラ角棒に置き換えます。
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ORQ-1C-2ヘリコプター用データリンク装置のアンテナドームは、「あきづき」でやった時と同じようにエッチングソーでいったん切り離します。塗り分けが楽になります。
後方にあるのは霧笛のホーンで、22号電探を加工して作りました。左右で高さが異なります。右舷側の方が高くなってます。
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ヤード両端にある風向風速計はエッチングがなくなってしまったのでプラ材でスクラッチしました。
なんとかそれっぽくできました。
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そのほか細かいパーツを取り付けていきます。ディティールアップは細かな部分まで再現しようとするとキリがありませんので、スケールを考えてほどほどに。
改めて見てみると0.5mmの支柱は太いですね。全部0.3mmでよかったかも。次からはそうしよう。
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エッチングの取り付け(1) [1/700DD116てるづき]

VANの好きな漫画家さんの中に、こうの史代先生がいるのですが、代表作の「この世界の片隅に」がアニメ映画化され11月に公開されるそうです。
広島と原爆の過去と現在を描いた「夕凪の街 桜の国」に続いて、広島の呉を舞台に、戦時下に暮らす家族の物語をふんわりとした優しい筆致で描いています。海軍艦艇もちょっとだけ出てきます。
20年くらい前ですけど、仕事で少しだけ呉に住んでました。2006年に観光で再訪しましたけど、また行ってみたいところです。



さて、「てるづき」の方はというと、あまり進んでいません…。

現在エッチングパーツの取り付けを進めています。
このカテゴリーの冒頭にも紹介したとおり、アオシマの「護衛艦あきづき型専用エッチングパーツセット」を使用しています。
ステンレス製のエッチングは繊細で、取り付けてもオーバースケール感や、あまり「うるさい」感じがなく、なかなか良好です。
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こちらは2013年に製作したピットロードの「あきづき」にフライホークのエッチング手摺を使ったもの。
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エッチングパーツの組立説明書には、マスト頂上部の垂直ラッタル(57番)を左舷側に取り付けるようになっていますが、実物は右舷側ですので注意です。
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あらかじめ取り付けできる部分は、できるだけ進めてしまいます。
艦橋上部はチェーン手摺になっていて、取り外しが可能になっています。エッチング手摺(08番)は実物にならって両舷の電子戦装置廻りのみ使用することにしました。
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ヘリコプター格納庫上部も進めました。
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専用のエッチング手摺は、汎用エッチングをいちいち細かく加工しなくてもよいという利点があります。
反面、間違えたり失敗した時の予備がありません。今回は上記の艦橋上部で使わない手摺(08番)とヘリコプター甲板上の手摺(43番)を予備に充てることにしました。
この専用エッチングの精度は概ね良好ですが、一部微妙に合わない部分もあります。また、手摺パーツが
長すぎて取り回しがしづらいものもありますので、パーツによっては適当に2〜3パーツに分割して取り付けた方がやりやすいと思います。



エッチングの取り付け(2) [1/700DD116てるづき]

今月は忙しくて、なかなか模型に手をつけることができません。そのうえ、苦手なマスキングの工程で制作スピードはダダ下がりです。

上甲板のマスキングを終えて専用のエッチングを取り付けます。
大体のエッチングの取り付けが終わりました。
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艦尾のアンテナ起倒装置をプラ材でスクラッチしました。
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今回はここまでです。次は塗装です。

船体の塗装 [1/700DD116てるづき]

日本向けF-35Aの初号機がロールアウトしましたけど、国籍マークの日の丸ってロービジなんですね。
ついに日本の戦闘機もここまできたか〜って感じです。

「てるづき」は久々にまとまった時間が取れたので、できるだけ前に進めていきます。
チマチマ進めていた甲板のマスキングとエッチング手摺の取り付けを終えて、船体色を一気に吹き、甲板のマスキングを剥がします。
マスキングしてから結構時間を置いてしまったので、糊残りがかなり目立っていました。薄め液で希釈したダークシーグレイ(XF-54)を筆塗りしてタッチアップしました。塗りムラやテカりが出てしまいましたが、デカールを貼った後、フラットクリアーを吹けば多少は軽減されるハズ…。
その後さらにマスキング。煙突頂部と喫水線部をNATOブラック(XF-69)を吹きます。
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このキットの特徴として、艦尾のスターンフラップがちょっぴり顔を出しています。
実際には、そこまでフラップが見えることはないと思います。
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細かい部分の塗装を進めます。救命浮標、消火ホースかごをシャインレッド(H-23)で、塗装します。
以前ピットロードの「あきづき」を作った時は、これらを別のパーツにして塗装してから取り付けましが、アオシマのキットではかなり細かくモールドされていたので、今回はできるだけそのモールドを生かして塗装していきます。極小のハイセーブル面相筆を使って塗っていきます。多少のはみ出しは後でエナメルの墨入れでごまかします。
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足りないモールドは「あきづき」製作の時多めに作っておいたパーツを使って追加します。
極小パーツの接着は、まず船体の接着箇所に伸ばしランナーでゼリー状瞬間接着剤を着け、ピンセットあるいはデザインナイフの先でパーツを拾って接着すると位置のズレが少なくやりやすいです。ゼリー状瞬間接着剤は硬化までに多少の猶予があるので、位置の微調整も可能です。
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煙突内部もチタンシルバー(X-32)で塗ります。
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次回は細部を詰めていきます。

細部の艤装(1) [1/700DD116てるづき]

更新が滞っててすみません。月に2回ぐらいは更新しようと思っているのですが、山に行ったり仕事が忙しかったりでなかなかできません。はい。イイワケです。スミマセン…。


「てるづき」は上甲板のデカールと細部の艤装を行なっています。

艦尾のヘリコプター甲板の着艦標識。デカールは余白も少なく良好です。ただ、少し柔らかいので取り扱いは慎重に。マークソフターで馴染ませたあと、フラットクリアーを吹いてシルバリングを抑えます。
あとヘリコプター誘導灯もデカールで用意されているのがポイント高いです。精密感がぐっとアップします。
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右舷舷側に係船桁がありますので、0.3mmプラ角棒で追加しました。
第1煙突右舷側のアンテナスポンソンは床面が黒の塗り分けラインよりも下なので、一度切り離したあと、正しい位置に取り付けています。
ボートダビットも取り付けました。
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OPS-20C航海用レーダー(副)の後ろに電波干渉を防ぐ長方形の板が付いているので、それを再現しました。以前「あきづき」を製作した時にも書きましたが、「あきづき」は小さく、「てるづき」は大きい板になってます。「あきづき」は1.0mm幅、「てるづき」では1.5mm幅のプラストライプを用いました。
専用エッチングのラッタルも取り付けました。1/700スケールでは珍しく、踏段を1段ずつ起こすタイプになってますので、先の細い針などで慎重に押して踏段を起こします。6ケ所分用意されていますが、そのまま使う部分は5ケ所です。残り1ケ所は短く加工して信号旗甲板後ろのラッタルに使用するといいと思います。
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前甲板の歩行帯は「あきづき」と異なるルートになっています。(上のタイトルヘッダー参照)
アンカーチェーンはモールドを削ってエッチングに置き換え、より立体感を出しました。
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引き続き細部の艤装を進めます。
残りもあと少しなので、ピッチを上げて頑張りたいと思います。

細部の艤装(2) [1/700DD116てるづき]

以前ここでご紹介した映画「この世界の片隅に」、公開2日目に観に行ってきました。
もう少し尺があれば…と思うところもありましたが、原作の良さを余すところなく映像に落とし込んでいます。また原作にはない追加された当時の描写も散りばめられていて、物語の厚みが増しています。
個人的におっと思ったところは1カットだけほんの数秒ですけど、呉の海軍官舎の描写があったのと、予告では黒一色だった高射砲弾の煙がピンク、緑、青などカラフルになっていたことです。これは知りませんでした。
あとこのブログ的トピックとしては、艦艇の描写が出てくるのですが、なんというか艦が「生きてる」感じがすごく出ていました。信号旗がはためき、喇叭符が鳴り響き、艦内放送が流れて、水兵たちが動き回っている…。今まで色々なアニメなどでCGの精密なモデリングの艦艇を見てきましたけど、こんな風に「生きてる」と感じたのは初めてです。

護衛艦「てるづき」は艤装の続きです。

単装砲は、冒頭で紹介したビッグブルーボーイの「1/700 米海軍 Mk.45 mod4 127mm/62口径砲」を使用します。
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アオシマの127mm単装砲は砲身が可動するギミックがあるためか、実物よりひと回り大きくなっているようです。単品で見る分にはそれほど違和感は感じないのですが、他社の艦と並べるとやはり目立つので、大きさを揃えるためディティールアップパーツに変更します。
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Mk.41VLSは塗り分けて注意表示の赤いデカールを四方に貼ります。「あきづき」の時はエッチング手摺が大味だったのでVLS周囲の手摺は省略しましたが、今回は取り付けてみます。
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レーダー類は白い成型色でできていますが、光が透過してしまいそうなのと、塗料の乗りが悪いので、いちど薄くグレーのサーフェイサーを吹いてから改めて白で塗装します。
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形が似ているパーツは、ランナー番号ごと塗装してから切り離すと間違いがありません。
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できたパーツを取り付けます。
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作業用デッキクレーンは先端のフックまでモールドされてていい感じです。
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ヘリ格納庫上部の姿勢表示器は実物と比べると大振りです。これがインジェクションキットの限界だと思います。スケール感を重視するなら、0.3mm程度のプラ角棒に置き換えるといいと思います。
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引き続き艤装を進めます。

細部の艤装(3) [1/700DD116てるづき]

「てるづき」は引き続き細部を詰めていきます。

ライフラフトは「あきづき」の時にも使用したフライホークのエッチングパーツを使います。
レジンキャスト製のライフラフトは小さすぎるので、キットパーツを切り離したりジャンクパーツを流用します。
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11m作業艇と7.5m複合艇。プラ材等でディティールを追加し細かく塗り分けてやります。
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12.7mm機銃は、艦橋下両舷に2ヶ所、ヘリコプター格納庫上部に2ヶ所あります。
これも「あきづき」の製作時と同じく旧海軍の13mm単装機銃のエッチングパーツを流用しました。
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防舷クッションは上面に丸いモールドがありますが、これは白いロープを丸くまとめたものなので、白色に塗ってやります。
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信号旗甲板にある遠隔温湿度計。これも「ひゅうが」や「あきづき」を製作した時と同様に0.5mmプラ丸棒でスクラッチしてやります。
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発着艦指揮所はクリアパーツなので、何度もマスキングを繰り返して窓枠を塗装しました。
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だいぶ完成に近づいてきました。あともう一息です。年内の完成を目指します。
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細部の艤装(4) [1/700DD116てるづき]

映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督のことなんですが、恥ずかしながら存じあげなくて、プレイステーション2のシューティングゲーム「エースコンバット04」のストーリーパートの脚本を書いた人であることを今更ながらに知って驚いています。あれ大好きなんですよ。戦災孤児の視点から語られる物語は今回の「この世界の…」に根底で繋がるものがあると思います。


「てるづき」はいよいよ大詰めです。

マスト部分にちょっとだけ張り線を行いました。信号旗索はクリーム色の伸ばしランナー、空中線はメタルリギング0.06号を使っています。両舷ウィングデッキに探照灯、双眼望遠鏡、従羅針儀を設置しました。
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マスト後方上部にクリアの伸ばしランナーで赤橙青の状況灯を付けました。
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ヘリコプター甲板の転落防止ネットに黄白赤の標識灯を伸ばしランナーを塗装して付けました。
それぞれ、フックアップ灯(黄)、正横灯(白に見えるが本当は緑)、前方限界灯(赤)で発着艦するヘリに自機の位置を知らせるためのものだそうです。
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アンテナを取り付けていきます。
アンテナロッドはエッチングと一部真鍮製のものが用意されていますが、統一感を出したいので、すべてエッチングにします。アオシマの純正エッチングには真鍮製のアンテナの代替パーツも含まれているようなので、それらしいものを引き当てて使います。
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これはいい!と思ったのが、このN-AS-299空中線です。エッチングならではのパーツです。
ただし残念な部分もあって、艦橋下部に取り付けるには根元を切り取らないと使えません。
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艦番号、艦尾艦名、喫水標のデカールを貼りました。喫水標は「あきづき」のあまりなどを流用しています。右舷の艦番号が一部損傷してしまい、ツヤ消し白の塗料でタッチアップしました。
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あとは全体を見直して塗り残しがないかチェックして、エナメル塗料で全体をウォッシングします。
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次回、最終回です。

護衛艦「てるづき」完成! [1/700DD116てるづき]

なんとか年内に間に合いました!マストに戦闘旗を掲げて護衛艦「てるづき」完成です!


1/700 日本国 海上自衛隊 あきづき型護衛艦 DD-116 「てるづき」
1/700 JMSDF AKIZUKI class DD-116 TERUZUKI
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各部詳細
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SH-60Kヘリコプターはピットロード製です。
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「あきづき」とともに。
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スターンフラップを見せようとしたためか、ピット製より乾舷が高く腰高です。
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艦橋正面はピットの方が似てるかな。
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おまけの「領空侵犯機」その他は時間切れ…。正月モデリングで作ることにします。
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反省点
ピットロード製「あきづき」との比較、また「あきづき」と「てるづき」との比較をテーマに製作しました。ただ、発売からかなり日が経ってしまったため、時期を逸してしまった感があります。
「あきづき」との細かな違いを、主に自分で収集した資料写真を元に形にできたことは満足しています。
製作の目玉として、ヘリコプター格納庫内部の作り込みを行いました。それなりに再現できたと思いますが、一点重大なミスがあります。ヘリコプターが納まりません。実際にはSH-60ヘリのメインローターを畳みテイルローターはそのままの状態で、すっぽりと格納庫に納まるのですが、ヘリを奥まで入れてもテールローターがはみ出してしまいます。実際の奥行きはもっとあるということです。

キットについて
ピットロードの後発として発売となったアオシマ製あきづき型です。成型色を複数使い色プラ化しており、無塗装でもそれなりに見れることを目的にしているようです。アオシマのブログか何かで、護衛艦の購買層は旧海軍艦艇の購買層より若干若い、という話を目にしたことがあるので、そうした若いビギナー層を狙っているのかもしれません。
ところが、実際に組んでみるとこれが非常に難しいキットで、特に上部構造物の箱組みは困難を極め、パテ埋め、プラ材追加などかなりの修正を行っています。パーツ同士のすり合わせも十分に確認しておかないとあとで泣きをみることになります。壁面のモールドを忠実に再現しようとしたため、無駄にパーツ数が増えてしまっているように感じられますが、これは若年層には厳しいものがあると思います。中高生時代のVANだったら絶対途中で投げ出してます。ピット製「あきづき」の組み立て難易度を"C"とするなら、アオシマ製は超"A"クラスです。(※個人の感想です。)
良いところもあります。上部構造物壁面は、モールドが甘く大味ではあるものの、かなり忠実に再現されています。錨鎖甲板のモールドもピットよりも立体的で実物に忠実です。チラリと見える短魚雷発射管や、自走式デコイは心憎い演出です。艦橋窓や発着艦指揮所のクリアパーツも個人的には気に入っています。地味に塗り分けの面倒なFCS-3レーダーを別パーツにしたのはとても助かります。専用エッチングパーツも多少の修正を必要としますが十分使えます。
総合的には「難易度は高いもののしっかり手を入れれば密度感のある作りごたえのあるキット」と言えると思います。


ということで年内の更新は今回が最後です。今年の完成品はたったの2隻…。やっぱりもっと作りたい…。
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個人的にはかなり色々な変化があった1年でした。来年も頑張ります。
今年も当ブログをご覧いただきありがとうございました。それでは皆様よいお年をお迎えください。


青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 てるづき プラモデル 024

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ 海上自衛隊 護衛艦 てるづき プラモデル 024

  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)
  • メディア: おもちゃ&ホビー


番外編 中国空軍殲撃11を作った! [1/700DD116てるづき]

正月モデリングで「てるづき」のオマケで付属していた「領空侵犯機」こと中国空軍の「殲撃11」戦闘機を作りました!

1/700 中華人民共和国 人民解放軍空軍 殲撃11戦闘機
1/700 PRC PLAAF J-11 Fighter
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付属の台座は直径が小さく不安定なので、プラ板を追加しました。
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アオシマのキットでは「領空侵犯機」とかボカシてましたけど、ハッキリ言って「殲撃11」ですよこれ!
デカールも付いてるし!しかも出来がいい!
結局お正月はダラダラ過ごして、これ一つしか作れませんでした。塗り分けが結構めんどくさかったです。その他は合間を見てぼちぼち作ります。

次回から新展開です。
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