日向は、昭和9年から昭和11年にかけて行われた近代化改修工事で
艦尾が延伸され、その左舷に起倒式艦載機揚収クレーンとその機械室、
クレーン収容リセスが追加されました。
昭和18年に行われた航空戦艦化工事、いわゆる「十八改装」でクレーン本体は
上部の飛行甲板に移設されましたが、機械室の部分は残っていたようで、
昭和18年11月19日に撮影されたとされる公試の写真でも、
かすかに確認することができます。
今回はキットでは省略されているこの部分を再現してみようと思います。

艦尾左舷に0.5ミリ厚プラ板で張り出しを作ります。
艦尾甲板上は航空機用エレベーター設置のため一部モールドを削っています。
航空機運搬軌条も不要なため、ついでに削りました。


張り出しに合わせて機械室のアウトラインをマジックで記します。


アウトラインに合わせてプラ板を切り出して、舷側の曲面に馴染むように
指で軽く曲げてから重ねて接着していきます。


パテを盛ってヤスリで仕上げて曲面を出します。


本体に接着し隙間をパテで埋めて完成です。
航空機運搬軌条を削った際に一緒に落としてしまったリノリウム押さえ金具を
0.1ミリ銅線で復旧しました。


増設された航空機格納庫のパーツはそのままでは取付けできないため、
干渉部分をカットしました。
実際このようなカットの仕方であったかはわかりません。想像でこなしました。