お久しぶりです。
本日8月7日は立秋です。残暑お見舞い申し上げます。

去る8月4日、ヨコスカサマーフェスタに行ってきました。
天候は曇り時々晴れ、昼前後から一時雨、とあまり芳しくありませんでしたが、
暑さに弱いVANとしては、絶好のコンディションでした。
横須賀基地へは2009年のひゅうが一般公開以来、サマーフェスタは2007年以来です。

今年の公開艦艇は、AGB-5003しらせ(II)、DD-110たかなみ、DD-111おおなみ、
DD-152やまぎり、ASE-6012あすか。
それと事前募集のみ見学できる、SS-587わかしお、と少し寂しい感じでした。





たかなみ型護衛艦。
アデン湾及びソマリア沖海賊対策の出師準備で、艦橋周辺に防弾板が増設されています。
なんだか大戦末期の雪風や磯風を思い出します。


同じく、ヘリ格納庫上部に増設されたブルワーク。
両舷にあって、中に機銃架が設置されています。


あさぎり型護衛艦、DD-152やまぎり。これも艦橋廻りに防弾板が増設されています。


厚さは目測で5~6mmといったところ。


やまぎりに乗るのは初めてだったのですが、
なんとなく違和感を感じながら見学していました。
なんか引っかかるものがあったので、家に帰って調べてみると、
2004年3月から2011年3月まで「練習艦」だったのですね。
2011年3月16日に艦種変更があり「護衛艦」に復帰しています。

乗員の方と少しお話をしましたが、海賊対策で派遣可能な艦艇はむらさめ型、
たかなみ型、それとあさぎり型だけだそうです。
1回につき護衛艦2隻を派遣。活動期間は約半年間。
帰還後、おおよそ1年半を経て、再びローテーションがまわってくるとのこと。
その間に、定期検査や補修を行わなければならず、また本土の防衛も
穴が開けられないことから、非常に苦しい中で艦をやりくりしているとのことです。
海賊対策もなかなか終わりが見えない活動ですから、長期的、根本的な対策が望まれます。

あとは救難ヘリのデモンストレーションがあったり。


タグボートのデモンストレーションがあったり。


今回は艦艇の見所が少なかったので、
午後から第2術科学校のオープンスクールに行ってみました。

潜水艦用ディーゼル機関「V6V」


模型の展示も。けっこう上手です!


事前にホームページで公開授業のスケジュールを調べていたので、
その中で興味のある講義を聴講しました。

「FRP船体の構造設計、企画について」
えのしま型掃海艇に新たに採用されたFRP船体について、
FRP素材の特性と、設計基準、今後の展望についての講義でした。
FRPについては、鋼材のように決まった規格がないことから、
独自に設計基準を定め、試行錯誤しながら作っていったそうで、
とても興味深い内容でした。


公開講座「海上自衛隊創設の歴史」
年表を時系列順にに追った、単純な歴史解説ではなく、
戦後GHQ統治下において、旧海軍出身者で作られた「Y委員会」の話を中心に、
いかにして旧海軍の思想、伝統を継承し、海上自衛隊創設に至ったか、というお話でした。
この海上自衛隊の成り立ちについては、自衛官も知らない人が多く、
この研究を通じて隊内に広く知らしめていこうということだそうです。



他にも面白そうな講義があったのですが、
時間の関係上、すべてを見ることはできませんでした。
今回初めてオープンスクールを見学させていただきましたが、
大変面白かったので、次回もまた来ようと思います。
スケジュールや内容は、事前に横須賀地方隊ホームページで公開されますので、
行く前に内容と時間を確認しておくことをお勧めします。