戦艦「八島」と「富士」は姉妹艦で、キットも「富士」の船体をそのまま流用しています。
2隻の大きな識別点と言えば、第2煙突後部の大型通風筒の有無、2本の煙突の間にある通風筒の有無ですが、今回は写真資料の中から「八島」と「富士」との船体の小さな違いを探して反映してみました。

①スカッパーの位置が「富士」と違うので、削り取った後プラ材でスクラッチしました。
②片舷に2カ所ある昇降部の位置が「富士」と異なるので、削り取ってのばしランナーでスクラッチしました。
③これは「富士」との相違点ではありませんが、スターンウォークの床面をエッチングに置き換えるため、プラ板で隙間を小さくしました。
④ラジアルダビットの位置を艦首寄りに移動しました。


削り取った防雷網展張棹の位置を見直します。中間部は「富士」とほぼ同じですが、艦首・艦尾部での配置が若干違います。艦尾側の2本は時代によっては無かったりします。


棹は0.2mm真鍮線を使います。根元に0.1mm銅線を巻き付けて瞬間接着剤で固定、船体に0.3mmピンバイスで穴を開け、そこに銅線部を差し込むようにしようと思います。船体と棹は別々に塗装して後で取付けます。


艦首には菊花紋章の廻りを縁取るように豪華な装飾が施されています。
のばしランナーと0.1mm銅線でスクラッチしてみました。菊花紋章部はサイズの合うパーツが無かったので、エッチングの0.9mm径丸ボルトヘッドを使用しています。
魚雷発射口は側面を削り、縦に長い六角形状としました。