戦艦「比叡」のつづきです。


後部艦橋は後部主砲予備射撃指揮所と方位盤照準装置2基をプラ材でスクラッチしました。


イソプロピルアルコールに20日間ほど浸けましたが変化がないため、あきらめて別の方法を試すことにします。表面にひびが入ってあとちょっとな感じですが…。


ペイントリムーバー、主原料はアルコールとリモネンでできています。リモネンは柑橘系の外皮由来の成分で、爽やかなオレンジの香り…ならいいのですが、非常にきつい香りで、一度使うと2日くらい部屋が臭うので、あまり使いたくはなかったのですが背に腹は代えられません。船体にペイントリムーバーを塗り、しばらくおいて拭き取ります。
結果はわずかに塗装が剥がれましたが、十分な効果はありませんでした。


最終手段です。ラッカーシンナーを使って剥がします。ラッカー系有機溶剤は臭いがキツいのであまり使いたくないのですが背に腹は代えられません。
強い溶剤なのでプラ本体に影響がないか様子を見ながら、剥がしていきます。


これはいい感じに剥がれていきます。はじめからこうすればよかったかも。
調子が出てきたので、ぐっと力を入れて船体をつかんだら、ぼろっと…。
これはもうリカバリー不能です…。


塗装を除去した表面をよく見てみると、プラ本体に細かな亀裂がありました。塗装表面の細かいヒビはプラ本体からのものでした。イソプロピルアルコールに長時間浸けたことにより、プラ素材が脆化したものと思われます。半日ほど浸けた船体パーツは何ともなかったので、短時間であれば問題ないようです。

キットについては、ところどころダメな所がありますが、修正次第では見違えるものになると思います。変に色気を出さずにそのまま作ればいいのかもしれませんが、少し剥がれた部分を確認してみると、塗料に下には精密なモールドが施されており、やはりこれを生かさないのはすごくもったいないです。
リベンジしたいのはやまやまですが、何が入ってるか外からわからないような仕様ですので、二度買おうとは思わないです。中身のわかる無塗装のキット状態で350円くらいで売ってたら買うかも。

というわけで、まさかの「打ち切りエンド」です!ぐえー!



オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな
このはてしなく遠いモケイ坂をよ…

戦艦比叡を作る  未完