蒸し暑かったのでクーラー付けっぱなしにして寝たら
案の定、風邪をひいてしまいました。読者の皆様もお気をつけ下さいませ。

艦橋にマントレットを取付けます。
そのまえにマントレットって何でしょう?ということでいろいろ調べてみると
どうやら吊床、いわゆるハンモックのことのようです。
中に毛布を詰めたキャンバス地の吊床を固く縛り、
それを艦橋のまわりにぶら下げて、機銃弾や砲弾の破片避けとしたそうです。
また、艦が沈んだ時などは浮き輪代わりにもなり、しばらくは掴まって
浮いていられるのですが、固く縛ってないとしだいにばらけてしまい
長く浮いている事が出来ないそうです。
そんなものですから、新兵訓練の起床時にこの吊床を早く、固く縛る訓練を
いやというほどやらされるそうです。

さて、制作の方です。マントレットをなにで作るかいろいろと考えてみました。
モデルグラフィックスの作例では1ミリ径のプラ棒を使っていましたが、
真珠湾攻撃時の艦橋の写真と見比べてみると、かなり太く感じます。
それにマントレットが重なったり曲がったり、径にばらつきがあったり、
そんな感じを表現したかったので、
今回はエポキシパテを使って作ってみることにします。
初めてやってみたので、いろいろと試行錯誤の連続でした。

使用したのはタミヤのエポキシ造形パテ(高密度タイプ)です。
まずエポキシパテを練り、0.5-0.8ミリくらいの紐状にします。
紐状に延ばしたものをマスキングテープの上に置き、しばらく硬化させます。


この硬化時間がけっこう重要で、気温や湿度など環境によって
異なるとは思いますが、今回やった経験から言うと、
だいたい1時間半から2時間くらいです。
これより早いと、柔らかすぎて作業にならず、またこれより遅いと固くなりすぎ
曲げや重なりを表現するのが難しくなってしまいます。

半乾きになったパテの紐をデザインナイフでマントレットの長さに切り、
横につなげます。バラのものから2〜4連ものまで作りました。


まっすぐに並んだものや、ちょっと曲がったもの、重なったものなど、
余ってもいいので多めに作ります。
完成後、その中から出来の良いものをチョイスして使用します。
完全に硬化したあと、ツヤ消し白とセイルカラーを5:1で混ぜ
調色したものを全体に吹いて、マントレットは完成です。

艦橋の胴回りに0.1ミリの銅線を巡らせて、
その下に作ったマントレットを配置していきます。
こんな感じになりました。


プラ棒よりは密度が上がっていい感じですが、
アップで見るとちょっと雑な感じもしますね…。まあいいか!

船体に乗せてみます。


ついでにマストの擦り合わせもやっておきます。
ちゃんと直立するようでよかったです。
まだ接着してはいけません。取付は3番4番砲を付けてからです。
艦橋はケースに入れて保管しておきます。