防衛省が次期戦闘機をF-35Aにしたい旨の答申を政府に行いました。
いわゆる内定です。政府の安全保障会議と閣議を経て正式決定になります。
カタログスペックと先進性を見れば、確かにこれしか選択肢はないのですが、
ライセンス生産部分や国内組立工程がどこまで許されるのか、
2016年の納期に間に合うのか、金額はどうなるのか、などいろいろ不安な面も多いです。
後になって、こんなはずではなかった…、ということにならないよう
アメリカとの本契約は、抜け目なくしっかりと行ってほしいものです。

長良は艦橋の工作の続きです。
今回は重大な失敗の報告が2件あります。

艦橋構造物の後部にステージを取付けました。


艦橋内部も作りましたが資料がないためほとんど想像です。
ステージ後部に追加された作戦室は前薔といっしょに後で取付けます。


前薔主柱が垂直に立つかどうか擦り合わせを行います。
ここで重大な誤りに気が付きました。
測距儀と前薔測的所支持金物とが干渉してしまいます。


もともと艦橋構造物のパーツが大きめに作られていることは
以前のエントリで指摘していましたが、
そのことを失念して実物写真を参考にしてディティールアップを進めたために
艦橋の全高が実測で1.5mmほど高くなってしまいました。
これは前薔の方で調整するしかなさそうです。

失敗がもう一点、この長良、露天艦橋シリーズの第2弾として作り始めましたが、
設定の1936年(昭和11年)の時点で露天艦橋ではありませんでした。
満州事変(1931年(昭和6年))の出師準備で多くの艦が固定天蓋に変更されたようで、
長良もそれに準じたものと思われます。
当初、光人社刊「日本海軍艦艇写真集14 軽巡 長良型」p.14の写真を見て、
露天艦橋だな、と判断したのですが、どうもこれは固定天蓋に日光が反射して
白く写っているようです。
同時期に上海で撮られた写真にキャンバストップのものがないことから、
おかしいな、とは思っていたのですが、検証不足でした。
よって、「露天艦橋シリーズ第2弾」という看板は外させていただきます。

ということで、固定天蓋を0.3mmプラ板で作成。


塗装して取付け。
手旗信号台の位置は写真からこう解釈しましたが、自信がありません。


船体に取り付けました。14cm単装砲も同時に取付けました。