ヨコスカサマーフェスタに今年も行ってきました。
終日晴れて非常に暑く、大変な一日でした。

今年の公開艦艇は水上艦は護衛艦「むらさめ」「いかづち」「はたかぜ」の3隻です。例年公開している南極観測船「しらせ(II)」も今年は公開してません。今年2月に南極海域で座礁し船底を損傷したので、その修理を行っているものと思われます。
そしてなんといっても今年の目玉は潜水艦「ずいりゅう」です。
例年は事前申し込みのうえ、抽選で当たった小学生以下の人のみが上甲板と艦内に入れるようになっていましたが、今回は見学範囲が後部上甲板のみですが、だれでも乗艦できるようになりました。

事前に横須賀地方隊のホームページをチェックしていたので、開門と同時に脇目も振らず「ずいりゅう」の方へ。10分ほど並んでライフジャケットを着て甲板上へ上がりました。

日本国海上自衛隊 そうりゅう型潜水艦 SS-505「ずいりゅう」
JMSDF SOURYUtype submrine SS-505 ZUIRYU



ネームプレート


上甲板は非常に狭く、手摺がないと滑り落ちそうです。


そんな狭い所でも、乗組員は朝礼したりします。画像は昨年撮影のもの。


船体とセイルの全面に吸音タイルが貼られていて、甲板上面部にはツヤ有りの塗料が塗られています。




ジャッキステーとスタンション
前部甲板に移動する時はこの部分を通りますが、足下が傾斜していて危なそうです。ジャッキステーをつかんでスタンションの根元に足をかけて移動するものと思われます。




見て回れる所が限られているので見学時間はあっという間でしたが、最新鋭の潜水艦に上がれただけでも十分満足でした。


水上艦艇は見学しましたが、暑さのためあまりじっくり見ることができませんでしたので、今回はさらっと紹介だけ。

日本国海上自衛隊 むらさめ型護衛艦 DD-101「むらさめ」
JMSDF MURASAMEtype DD DD-101 MURASAME


日本国海上自衛隊 はたかぜ型ミサイル護衛艦 DDG-171「はたかぜ」
JMSDF HATAKAZEtype DDG DDG-171 HATAKAZE
日本国海上自衛隊 むらさめ型護衛艦 DD-107「いかづち」
JMSDF MURASAMEtype DD DD-107 IKAZUCHI


「いかづち」の自動着艦誘導装置。
「あきづき」制作時にちょっと触れましたが、詳細な写真を撮りました。




「はたかぜ」の詳細。
Mk.13 mod.3 ミサイル単装発射機


73式54口径5インチ単装速射砲


AN/SPG-51Cイルミネーター





OPS-11C二次元対空レーダー




今回も午後から第2術科学校のオープンスクールに行ってきました。

田浦に新しく隊員用の厚生施設が完成して、この日は一般客にも開放されました。
2階は広い休憩スペースになっており、クーラーも効いて快適です。3階は食堂と売店があり、外には少ないながらも露店が出ていたので、食事に困ることもありません。吉倉で休憩所難民になるよりは、シャトルバスに10分揺られて、ここでゆっくり休憩した方がいいと思います。オススメです。


今年はホームページでスケジュールが発表されなかったので、現地でパンフレットをもらい、どれを見るか検討しました。今年は公開講座少なめでした。


その中から今回は「艦船の設計について」の講座を聴講しました。昨年も同じような講座があって聞いた覚えがあるのですが、家に帰って調べてみたら、講師は同じ方でした。


護衛艦の建造について、その歴史、計画、基本設計、予算の獲得などの概論を、マイカーの選定に例えて説明していただきました。昨年の講座より専門的で、興味深い内容でした。



その中で、ある艦の一般配置図がありました。一見あきづき型のように見えますが、煙突がより中心線に近い配置になっています。ライフラフトの配置もあきづき型と違います。これはひょっとして来年起工予定の25DDではないでしょうか。護衛艦の公式図面は今まで一度も見たことがないのですが、これ大丈夫なんでしょうかね?(防秘的な意味で)



その他の展示も紹介します。
掃海艇用非磁性体エンジン。
掃海艇は磁気機雷の感知を防ぐため、船体や主機は非磁性体で作られています。



一般的な艦船で使用されるS12Uは磁石が付きますが


掃海艇用の6NMUは磁石が付きません。ステンレスの一種だそうです。



今年は本当に暑くて大変でしたが、「ずいりゅう」など収穫も多くありました。
また来たいと思います。

最後は停泊中のASY-91 特務艇「はしだて」