「てるづき」は前部構造物の工作に移ります。

艦橋構造物を組み立てますが、これも後部構造物同様こまかく分割されていて、とても組みにくくなっています。内側を見ると使われていないガイドモールドもいくつかあり、設計者の試行錯誤の痕跡が伺えます。
主なディティールアップ項目は以下の通り。

1)クリアパーツを効果的に透過させるため内部支柱をカット。
2)舷灯モールドはパテ埋めして塗装で再現する。
3)左舷側に自走式デコイ投射機のハッチは存在しないので、パテで埋める。
4)組立ての都合上、アンテナスポンソンは一度取り外しておく。
5)右舷側の水密扉は1箇所なので不要な扉モールドは削る。
6)水密扉の右舷側に開口があるので塗装で再現する。
7)アンテナスポンソンは少し低い位置にあるので、一度カットして再度取り付ける。
8)艦尾側壁面のモールドが足りないので追加。他各所足りないモールドを追加。
9)舷梯ハッチに分割線が足りないのでけがく。






両舷ウィングデッキ床面をジャーマングレーで塗っておきます。ここの床面には黒色の滑り止めマットが敷かれています。緑色のものもあります。
艦橋窓下部にジャッキステーを取り付けました。以前作った「あきづき」「ひゅうが」と同様に垂直ラッタルのエッチングパーツを半分にカットしたものを使っています。
この後艦橋周辺だけ塗装しておきます。


艦橋部はクリアパーツが用意されているので、今回はそれを使ってみます。
クリアパーツのゲートは艦橋窓正面の内側にあり、これを削ってコンパウンドで慎重に磨いていたのですが、途中でヒビが入り始めあわてて中止しました。クリアパーツのゲート位置はもう少し気を配って欲しい。
クリアパーツを接着すると接合部にわずかな隙間ができるので、パテで埋め。0.3mmプラ角棒を刻んでワイパー駆動部のモールドを付けました。
艦橋正面の航海灯のモールドがないので(組立図にはある)プラ材でスクラッチしました。(矢印部)


内側を薄めたクリアグリーンで塗り、マスキングします。(株)AIZU PROJECT の0.7mm幅マスキングテープを使用しています。


塗装するとこんな感じです。


艦橋上下パーツを接着します。クリアパーツ部の接着にはコニシのGクリヤーボンドを使いました。


今後は艦橋窓の部分にマスキングをして塗装を進めていきます。