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甲板の塗装 [1/700航空戦艦日向]

工程をAからBに進めたいんですが、そのためにはCの工程を先に進めなくてはならなくて、
Cの工程を進めるには、さらにXとかYとか別の工程を進めなくてはならないわけで、
頭の中と机の上がしっちゃかめっちゃかな状態のVANですこんばんは。
考えてばかりでは先に進まないので、とりあえずできる所から手を付けようと思います。
もー、後のことなんて知るか!

甲板を塗装します。まず、甲板が何色だったか考えます。
学研刊「日本の戦艦パーフェクトガイド」の中綴じに
日向のイラストがあるのですが、これの説明によれば、
「エンガノ岬沖海戦時には、他の戦艦と同様に、
木甲板は黒く塗装されていたように思われる。」
とあります。また、
「第1第2主砲塔付近の木甲板上に通行帯と思われる白線が引いてある。」
ともあります。
資料の出所が明記されていないので、何ともいえませんが、
どうもこれは「日向」ではなく、海戦時、米軍機が上空から捉えた「伊勢」の画像と、
音戸の瀬戸で大破着低した「伊勢」の画像が資料の元であるような気がしてなりません。
この時の米軍機が上空から捉えた伊勢の画像を見ると、
確かに甲板上は、黒っぽく写っています。
また、大破着低した伊勢の甲板上に、はっきりと通行帯の白線が
引かれた画像が残っています。

では日向はどうだったのでしょうか?
ここで、Youtubeにある映像を見ると、どうも木甲板そのままではないように見えます。
爆撃を受け、破砕した木甲板の表面と内側の色が違います。(1:38)
煙突付近から、右舷側艦首付近を映した画像では、一面が「黒」というより、
外舷色と同じ「青みがかったグレー」に見えます。(3:04)
また艦首付近の手摺付近の甲板にに白線が引かれているのが写っています。(1:30)
飛行甲板は「コンクリート打ちっ放し」の状態であったようですが、
この映像からは、木甲板同様、表面を外舷色で塗装していたことが、
破砕したコンクリート片からわかります。(4:10)
他にも主砲塔廻りに白い迷彩が施されているのがわかります。(0:45)

以上のことから、エンガノ岬沖海戦時の「日向」は、
木甲板及び飛行甲板のコンクリート面は外舷と同じグレーで塗装されていたのではないか、
とVANは考えます。

昭和20年3月1日、予備艦に指定され、呉近くの情島沖に停泊した際、
偽装のために塗装したのではないか、という考え方もできるのですが、
エンガノ岬沖海戦時に、伊勢も日向同様の塗装をしていたと考えれば、
上から見て黒っぽく見えた説明がつくと思います。

それでは塗装です。
DSC03590.JPG

・・・木甲板そのまんまじゃん!!

いや、グレーだとは思うんですよ。その方が塗装も楽だし。
でもそれだと、ちょっと模型としての面白みが欠けるような気がしたので
あえて木甲板そのままにしてみました。
「今回は妄想分多め」と以前に宣言しましたが、その妄想部分「その1」です。

塗装は以前作った三笠の木甲板と同じく、
XF-60ダークイエローの上からH66サンディブラウンを吹き、
エナメルのXF-64レッドブラウンとXF-59デザートイエローを混ぜて
シンナーで薄めたものを、少しずつ甲板上に塗り重ねていきました。
やりすぎた部分は毛足の短い筆先にシンナーを少量つけて、
ドライブラシの要領でシャカシャカとやると色味がボケていい感じになります。
エナメルは色の足し引きが容易で扱いやすいです。

三笠の時は濃淡が微妙すぎてよくわからなかったので、
今回はコントラストを強めに仕上げてみましたが、
やっぱり画像ではわかりにくいですね…。
艦尾はリノリウム色で塗りました。後部艦橋のパーツを取付けました。
DSC03595.JPG

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