SSブログ

上部構造物の工作 [1/700第十三号駆逐艦]

上部構造物の工作です。

煙突は蒸気捨て管のモールドを削り上部を開口して中央に仕切り板を入れました。
DSC05716.jpg

蒸気捨て管を0.5ミリ径洋白線で作りました。
H型煙突は上甲板据付け時に現物に合わせて取付けます。
DSC05854.jpg

煙突内部をつや消し黒で塗装して、ファンネルキャップを0.1ミリ径銅線で取り付けます。
昭和10〜11年頃行われた性能改善工事で、煙突の中央部に仕切り板を設け
ファンネルキャップが前後に分かれるタイプになり、
横から見たときの上端の角度も急なものになりますが、
今回は大正14年就役時ですので、ひとつのファンネルキャップで
1本の煙突を覆うような形になっています。
DSC05863.jpg

上部構造物で主に手を加えた部分は、
 ・2番砲下部と、探照灯台下部に吸気フードを追加。
 ・2番砲下部の艦尾側を延長。
 ・探照灯台の形状を若干変更。
 ・甲板上の天窓モールドを削って作り直し。
 ・後薔基部のカマボコ状の構造物のアールを大きくして側面モールドを平滑に。
といったところです。
睦月制作時にも苦労したスキッドビームの擦り合わせは、今回も同様に苦労しました。
3〜4番砲のスキッドビームは分割して取り付けることにしました。
その他、構造物の水密扉、丸窓、ラッタル等の位置は資料が少なくかなりいいかげんです。
DSC05860.jpg

前薔と後薔は0.2、0.3、0.5ミリの真鍮線及び洋白線で作り直しました。
DSC05867.jpg

ダビット類は以下のエッチングを主に使用しました。
ライオンロア「1/700 日本海軍ラジアルダビット2」(LE700039)
ファインモールド「1/700 日本海軍ラジアルボートダビット(小型艦用)」(AM13)

ボート甲板のラジアルダビットは、まっすぐ上に伸びて大きく内側にアールをとる
単純な形状ではなく、いったん外側に緩やかに膨らんでから内側にアールをとる
タイプのように見えます。(陽炎型と同じようなタイプ?)
「夕凪(第十七号)」は前述のタイプのようで、艦によって若干の差異があるようです。
基部のヒンジ部分は静協の部品セットからW23の基部をカットして流用しました。
DSC05870.jpg
nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 4

のん太

いつもながら、いい仕事してますね!
この仕事、見習いたいです。
自分は既成のエッチングをつけるのに精一杯で、自作とか考証まで
気が回りません。
相手がでかすぎるというのもあるかも。
(空母が好きで好きでたまらないのですが、まったく作業進まず)
この駆逐艦、完成が楽しみです。

あ、船の科学館、僕もよく行きます。
うなだれて帰ってくることが多いですが。(汗

by のん太 (2011-06-16 00:17) 

VAN

のん太さん、こんばんは。

考証と言っても所詮素人のやることですから、
いいかげんなものです。(笑)
趣味の世界ですので「〜でなくてはならない」という
ものではありませんから
自分が「楽しい」と思える範囲でやるのが一番ですよ。

>うなだれて帰ってくることが多いですが。(汗
?? なんでしょう…?気になりますね…。
by VAN (2011-06-17 00:09) 

知苦労度

こんばんは。
工作進んでおられますね。

ぐぬぬ、細かく資料を見ていくと結構キットの修正点がありそうですね。
カッター用ダビットの形状違いは、私も気になっていたところです。
同型艦でも取り付け方が異なっていたり…。
by 知苦労度 (2011-06-19 21:39) 

VAN

知苦労度さん、こんばんは。

当時の写真など、資料が少なくて難儀しております。
わからない部分は同型艦から類推するしかありませんが
それもまた艦ごとに異なってたりするので、
ぐぬぬ、って顔になってしまいます…。
by VAN (2011-06-21 21:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。