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長良、上海入港 [1/700長良]

最後に菊花紋章を金色に塗り、軍艦旗を掲げて、長良の完成です。

1/700 大日本帝国海軍 軽巡洋艦 長良 於上海港(昭和11年9月)
1/700 IJN Light Cruiser NAGARA at Shanghai Port (Sept. 1936)
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各部詳細
かなり迷ったのですが同時期の名取、由良、鬼怒から、
防雷具曳航索貫通孔への誘導標識を付けました。
白色デカールをカットして貼りましたが白色が強すぎるので、
デカール乾燥後、上からごく薄く軍艦色を吹いて馴染ませています。
標識は喫水線の上だったり下だったり、
喫水線をまたぐように書かれていたり、艦によってまちまちのようです。
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艦尾艦名は手書きにトライしてみましたが、うまくいかず断念しました。
そこで駆逐艦の艦名デカールを使用して、
「ゆふなぎ」から「な」、「しらぬひ」から「ら」といった具合に
一文字ずつ切り出して貼りました。
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タグボートとジャンク船を作ってみました。
静協のタグボートセットから100tタグボートを民間風に塗装。
ジャンク船はカッターを改造して平底船っぽくしました。
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小さい雑役船も面白いですね。機会を見て他のタグボートも作ってみたいです。
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当初洋上ベースを作ってジオラマにしようと思っていたのですが、
精根尽き果てたので断念しました。気が向いたら作るかも。
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コレクションケースに入れて保管します。
ナカバヤシの「コレクションケース ミニ ワイド」を使っています。
アマゾンで入手できます。
中小型艦艇に向いてます。奥行きが120mmと少し浅いので、
戦艦や空母には向かないと思います。
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資料があるから大丈夫、とタカをくくっていたのですがとんでもなかったです。
いざはじめて見るとわからないところだらけで大変でした。

以下、反映していない点です。
・艦首菊花紋章部の形状が違います。
 「多摩」の様なシンプルな形状と思っていましたが、これは間違いで
 「由良」の様な上に半分突き出たタイプのようです。
・中央楼甲板の構造物配置は、わかる部分は修正していますが、
 その他の部分はそのままでいいかげんです。
・艦橋との干渉を避けるため、前薔を少しかさ上げしましたが
 探照灯架台のレベルを上げるのを忘れていました。あと1.5mmほど高い位置です。
・探照灯サイズ間違えました。90cmから110cm探照灯への換装時期は
 1939年以降なので、設定の1936年ではまだ90cm探照灯です。
 ただ、ファインモールドのパーツだと90cmはシャッター付きのものに
 なってしまうので、このままにしておきます。
・単品で見るとそれほど違和感を感じないんですが、
 タミヤの1/700阿武隈と比較してみるとやはり艦橋が大きいです。
 これを解消しようとすると、艦橋構造物はフルスクラッチするしかなさそうです。
・両舷の13mm連装機銃廻りにブルワークは
 25mm連装に換装した時点で追加されたものか、
 それ以前からあったものかわからなかったので、設置していません。
・後部魚雷発射管の設置位置はもっと舷側に近いです。

昨年7月末から制作に入りましたが、夏場はほとんど手が動かず、
実質エンジンがかかり始めたのが10月に入ってからでした。
夏に制作した部分で、「こんなもんでいいか〜」で済ませた部分が
ことごとく失敗しています。
頭の中ではっきりとしたイメージを持たないまま進めてしまうと
そうなってしまうようです。反省。

毎回作るたびに不満が残るのですが、合ってるにしろ、間違っているにしろ
調べた末に何かしらの結果を得て、それを形にするのも
模型作りの楽しみのひとつだと思います。

満州事変(1931年)、上海事変(1932年)と徐々に混迷を深める中国大陸。
日本人水兵や現地の日本人僧侶が殺害される事件が発生。
1936年9月、上海租界の治安維持と居留民保護を名目に、第1艦隊第8戦隊が急派されます。
威圧するかのように戦闘旗を掲げたまま上海に入港する様は、
まさに砲艦外交そのものです。
この翌年の1937年、日本と中華民国は互いに宣戦布告のないまま
泥沼の日中戦争へ突入してゆくのです。
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軽巡洋艦長良を作る ー完ー




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コメント 7

terry

こんにちは。
長良の竣工おめでとうございます。
去年の夏からだったのですね。長良だけに長かった。。。
5500トン級は以降の艦船に比べてクラシックな感じが良いですね。
これまでこのクラスのっぺり感があったのですが作例を見てかなり情報量があることに気づきました。
小型船舶との組み合わせも良いですね。海面ベースでなくても、これはこれでいい味があると思います。
by terry (2012-02-05 15:25) 

知苦労度

こんばんは。
軽巡洋艦「長良」の完成、おめでとうございます。
当時の写真のイメージそのままですね~。素晴らしいです。
模型で反映できなかった細かい部分は、よほどのマニア以外は言われない限り気付かないでしょう。

> 合ってるにしろ、間違っているにしろ
> 調べた末に何かしらの結果を得て、それを形にするのも
> 模型作りの楽しみのひとつだと思います。

全くおっしゃる通りですね…。
例え「俺考証」であっても、作成時点で色々考えた結果を模型で試すことが出来るところが、この趣味の醍醐味ではないかな…と私は感じます。
by 知苦労度 (2012-02-05 22:40) 

低空飛行

長良完成おめでとうございます。
カタパルトをキャンパスでカバーした状態の時、おぉ、と思いましたが
素晴らしい情景的な作品になりましたね。
ジャンク船なども含めてゆったりと時が流れる感じがよかったです。
by 低空飛行 (2012-02-06 22:20) 

VAN

terryさん、こんばんは。
ありがとうございます。

ダラダラやって、気が付けば半年以上かかってしまいました。(汗
時間をかけた割に結果が伴ってなくて
作った本人としては反省点ばかりなのですョ…。
情報量については意識して作った部分なので
気付いていただけてうれしいです。


知苦労度さん、こんばんは。
ありがとうございます。

誰かに指摘されるのはいいんですが
(むしろ指摘してほしいんですけど)
わからなくてモヤモヤを抱えたままなのは
なんか嫌だなあ、と思うのです。
「手の届く範囲での考証」の限界を感じます。
一方、中央楼甲板廻り(第1〜第3煙突間)は
タミヤの1/700阿武隈を参考にすれば良かったんだ、
と今頃気付いたり…。
艦尾艦名はデカールで逃げてしまいました。(笑
改めて知苦労度さんの凄さを思い知った次第です。


低空飛行さん、こんばんは。
ありがとうございます。

製作中はご指摘ありがとうございました。
おかげさまで長良を真実の姿に近づけることができました。
カタパルトのキャンバスは、実のところ、
エッチングに置き換える手間とコストを省くため
プラパーツをキャンバスで隠しちゃえ!という
ぶっちゃけた話「手抜き」なのですが、
それ以上のものを感じていただけたのなら、
こちらの目論見以上でうれしいです。

by VAN (2012-02-07 21:13) 

さっちゃん

完成おめでとうございます!
カッコいいですねぇ~

自分、MMよりウォーターラインの方が好きな気がしてきました(笑)
by さっちゃん (2012-02-09 17:26) 

のん太

完成おめでとうございます。
いつもながらすばらしい出来。
軽巡に水偵が2機並んでるのも不思議な光景ですね。

by のん太 (2012-02-09 21:16) 

VAN

さっちゃんさん、こんにちは。
ありがとうございます。

ウォーターラインもおもしろいですよー。
逆にVANは最近MM作りたい気分です。


のん太さん、こんにちは。
ありがとうございます。

ごく短い期間ですが軽巡に水偵を2機搭載していた時期がありました。
その姿を再現してみたいと思ったのが
これを作るきっかけのひとつでもありました。
by VAN (2012-02-11 16:09) 

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