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後檣の工作 [1/700航空戦艦日向]

艦船模型スペシャルNo.37、購入しました。
今回は「日本海軍駆逐艦の系譜・4」として、
秋月型、島風型、松/橘型の特集が組まれています。
特に秋月型については、個艦ごとに詳しく解説されており、
模型制作時には大いに参考になると思います。
ただ、まだざっと目を通しただけなのですが、
p.48上の図のタイトルに「【図6】秋月 損傷復旧時(1944年8月)」とあるのは
「涼月」の間違いではないかと、思ったり思わなかったり…。

後檣中央付近に追加された見張り台(?)。
詳細がよくわからないので、双眼望遠鏡を2基設置することにしました。
DSC04229.JPG

四角い電探室らしき構造物はプラ材で作りました。
後檣のクロスツリー及びトップマストはハセガワのエッチングを使用しました。
伊勢と日向ではクロスツリーの長さが違います。
十八改装以降の日向はエッチングを切り詰めて使用する必要があります。
トップマストはガフの開き角度が浅いので少し左右に広げました。
根元の長さが足りないため、0.2ミリ真鍮線で下部を延長しています。
DSC04232.JPG

ここまでやった所で、クロスツリーのブレス材基部に
三角のガセットプレートを入れるのを忘れていたことに気付き、再度分解。
主檣側のエッチング部分もカットして、再度取付けました。
ガフの支持材は0.1ミリ銅線で作りました。
DSC04235.JPG

画像右が艦首側、左が艦尾側です。
トップマストが主檣より前に来ているのが日向の特徴です。
資料などでは、ガフの支持材の始点が、伊勢同様に主檣頂点付近から伸びているのですが、
画像を見る限りでは、どうしてもそのように見えません。
トップマストより前から伸びているようにしか見えないので、このようにして見ました。
DSC04239.JPG

今回、後檣に13号電探を付けてみたいと思います。
制作の資料としている学研の「伊勢型戦艦」には、
「13号電探の装備記録はなく、着底時の写真を詳しく調べても見当たりません。」(p.148)
とありますが、近年の考証によって「伊勢」には2基装備されていたことが
わかっています。
そういう目で見れば、学研「伊勢型戦艦」のp.36にある伊勢の後檣の写真で、
クロスツリーに13号電探の取付座が2つ付いてるがはっきりと確認できます。
また、p.30の米軍機が上空から捉えた伊勢の写真でも、
不鮮明ながら、13号電探らしき影が見えます。
日向に付いていた、とはっきり確認できる画像は見つからなかったのですが、
アジア歴史資料センターの、
「昭和19年10月20日〜昭和19年10月29日 軍艦日向捷号作戦戦闘詳報」
(レファレンスコード:C08030577100)
p.42(六)戦訓所見 の中に、

(イ)電探
 (一)(省略)
 (二)後檣ニ装備セル十三號ハ高速航行特ニ変針時振動大ニシテ感三程度…(後略)

とありますので、日向にも間違いなく装備されていました。
装備数、取付け位置については明記されていないのですが、
常に伊勢と同様の改修を受けてきたことを考えて、
伊勢と同様の位置に2基、設置することにします。

こんな感じになりました。
エッチングはジョーワールドを使用しました。
DSC04258.JPG

左が艦首側。右が艦尾側です。
DSC04262.JPG

塗装して完成です。今回黒の部分はXF-69 NATOブラックを使用しました。
手順は、白>マスキング>NATOブラック>さらにマスキング>グレー、の順です。
DSC04263.JPG

当初、このあとの艦載艇といっしょに塗装して、
塗装工程の合理化を図ろうと思っていたのですが、
艦載艇に手を入れ始めたら、なんだかややこしいことになってきたので、
あきらめて先にマストだけ塗装しました。
DSC04268.JPG

これで本体工事は雑工事を残すのみとなりました。
次は艦載艇の工作です。
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コメント 2

さっちゃん

もぅ芸術の域ですねww

艦船久しぶりに作りたくなってきました。
何かおススメとかありますか?(ウォーターライン限定でお願いします)
by さっちゃん (2010-08-22 11:02) 

VAN

さっちゃんさん、こんばんは。

>何かおススメとかありますか?
そうですねー…。
ウォーターラインシリーズ(タミヤ、ハセガワ、アオシマ)の
駆逐艦などの小艦艇から始めてみてはいかがでしょう?
お財布にも優しいし。
まずはあまり気負わず、基本工作に徹して
作ってみるのがいいと思いますよ!
by VAN (2010-08-22 22:04) 

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