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機体の塗装 [1/72九試単戦]

九試単戦は機体の塗装に移ります。
当初は制作ガイドの通り「銀色」に塗装しようと考えていましたが、Wikipediaを見てみると、

「九試単戦では慣れない鋲打ち作業で出来た表面の刺子様の窪みをパテで埋めて灰緑色塗料を厚めに塗った後に磨きを掛けている。」(九六式艦上戦闘機 -Wikipedia)(強調部はVAN追加)

とあります。
んん!?これはどちらが正しいのでしょう?
DSCN0295.jpg

持ってる他の情報を集めて突き合わせてみます。
キットの付属したMG誌2014年1月号p.33の「銀色」指示の塗装図には、「このカラーリングは九試単座戦闘機の一号機が初飛行を果たした昭和10年時を再現したものです。」とあります。
一方、MG誌2009年11月号p.142の記事では、宮崎監督自ら調色した「灰緑色」のカラーチップをもとに、灰緑色のRC九試単戦が完成しています。
また、スケール違いのファインモールド製1/48「九試単座戦闘機」の塗装図では「灰緑色」の塗装指示が…。うむむ…。

これらの傍証から、実機は「灰緑色」で塗られていたものと思います。絵なので判然としませんが、アニメーション中の九試単戦は「灰緑色」ではなく「白っぽい光沢のある色(銀色?)」で表現されています。前述の通り、宮崎監督は九試単戦が灰緑色であることを把握していますので、おそらくは演出上の都合で色を変更したのではないかと考えます。MG誌2014年1月号の塗装指示はこのイメージを再現したもで、説明文は思い違いではないでしょうか。

今回は実際に塗られていた「灰緑色」で塗装してみたいと思います。塗装は缶スプレーを使って簡単に仕上げたいと思います。タミヤのAS-29灰緑色(日本海軍)を使用します。塗料の隠蔽力と発色を考えて、下地は白サフにします。
コックピット部のマスキングは制作ガイドだとティッシュを詰めるだけになっていますが、それだと中に吹き込みそうなので、一度コックピットの周囲を内側からマスキングしてからティッシュを詰めるようにしました。あまりきつく詰めると操縦桿が取れてしまうので注意です。
DSCN0316.jpg

そうするとマスキングが邪魔でフェアリングのヘッドレスト部にスプレーが回らない恐れがあるので、機体とフェアリングは別々にサフを吹きヘッドレスト部を塗装した状態で機体に取付けました。
DSCN0319.jpg
DSCN0323.jpg

尾翼の赤色について、シャインレッドか普通のレッドか迷ったのでカラーチップを作って検討することにしました。上がH-23シャインレッド、下がX-7です。
最初は明るい赤のシャインレッドがいいかなと思っていたのですが、デカールの日の丸が暗い赤なので、かなり違和感が出ることがわかりました。結論として普通のレッドを使用することにしました。
DSCN0327.jpg

赤はフラットベースを少量加えて半光沢にしました。主翼端部の黒の塗装範囲は実機の画像から判断しました。機体の灰緑色はやや厚吹きになってしまいました。ヘッドレストの指定色は黒ですが、皮革感を出したかったので、焦げ茶色に塗っています。
DSCN0328.jpg


"この国はどうしてこう貧乏なんだろう。"

"貧乏な国が飛行機を持ちたがる。それで俺たちは飛行機を作れる。矛盾だ。"


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