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風立ちぬ、いざ生きめやも。 [1/72九試単戦]

最終回です。最後にエンジンと細かいパーツを取付けて完成です!

1/72 大日本帝国海軍 三菱 九試単座戦闘機 一号機
1/72 IJN Mitsubishi Ka-14 1st Prototype
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キットについて
多少バリは出ていますが、パーツの合いは良好です。ただ、主翼上面パーツと機体との分割部に大きい隙間が出来やすいので、ここの擦り合わせは十分に行った方がいいと思います。

反省点
塗装の手法など、艦船模型とはまた違った部分に気をつけて制作しました。久々のエアモデルで脳の違う部部分を使った感じでとても新鮮でした。
製作中にも書きましたが、サーフェイサーと機体色の塗膜が厚くなってしまい、モールドが浅くなってしまいました。サーフェイサーを使用したのは上に吹く塗料の隠蔽力と塗装の「乗り」を考えてのことでしたが、今回は使用しなくても良かったかもしれません。機体色も缶スプレーを使わずエアブラシを使えばもっと塗膜を薄くできるでしょう。

堀辰雄「風立ちぬ」について
山あいのサナトリウムを舞台にした、主人公と不治の病に冒された恋人との短編小説です。物語は1934年の夏に始まり1936年の冬に終わります。同じ時代の中に生きたということ以外は、この物語と堀越二郎との間には何の関係もありません。
本作は既に著作権保護期間が満了しており、青空文庫で無料で読むことができます。

アニメーション「風立ちぬ」について
九試単戦を設計し、後に零戦を設計することになる堀越二郎の物語です。堀辰雄「風立ちぬ」のイメージがストーリーの各所にちりばめられています。いささか唐突に終わる感じのするラストシーンも、前述の堀辰雄の影響ではないかと思います。
「創造的人生の持ち時間は10年」という言葉が劇中に登場します。宮崎駿の10年がどこであったかを考えた時、VANは、彼が1963年に東映動画(現東映アニメーション)に入社してからの10年ではないかと思うのです。
新人であるにもかかわらず、「太陽の王子ホルスの大冒険」(1968東映)や「どうぶつ宝島」(1971東映)などで作品に斬新なアイデアを注ぎ込み、他のスタッフを驚かせます。この時作られたプロットやシチュエーションはのちの彼の作品の中に度々登場します。こうした姿が劇中の堀越二郎の姿と重なります。
アニメーション「風立ちぬ」は堀辰雄と堀越二郎そして宮崎駿の物語なのだとVANは思うのです。



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美しい機体だと思います。
単一の目的のために作られ、あらゆる無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインは美しい。
このあとに続く、九六式艦上戦闘機、零式艦上戦闘機と堀越二郎の系譜を追っていくのもいいですね。すぐではないですが、そのうち作ってみたいテーマです。

九試単座戦闘機を作る ー完ー
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